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久保建英が求めていた「監督からの信頼」…マジョルカ指揮官が語る成長の理由とは?

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指揮官がMF久保建英の成長を語る

 マジョルカのルイス・ガルシア・プラサ監督が、今季好パフォーマンスを見せるMF久保建英について語った。『マルカ』が伝えている。

 昨季はレアル・マドリーからビジャレアル、ヘタフェと2チームにレンタルされたが、出場機会を得られずに苦しんだ久保。それでも東京オリンピックをはさみ、2度目のレンタルで加わったマジョルカでは今季ここまでラ・リーガ全5試合に出場。ゴールやアシストはないが、チームの攻撃を牽引するような活躍を見せている。

 そんな20歳の日本代表MFについて、ルイス・ガルシア監督が言及。本人は「監督からの信頼を求めていた」としつつ、さらなる成長に期待している。

「久保はとても良いが、成長し続けなければならない。うまくいかなかったビジャレアル、ヘタフェへの二回のレンタル移籍によって成熟を果たしたね。彼は監督の信頼を求めていたし、私からはそれを与えている。ただ、プレーし続けるためには良い試合を実現していく必要がある。好都合なのは、今はすべてを持っているところだ。彼はこの島、この町を気に入っているし、マジョルカは成長のために理想的な場所なんだよ。選手としてブレイクを果たすため、ここで過ごす2年は良いものになるだろう」

 昨季はレンタル先で苦しんだ久保だが、指揮官は後半戦でプレーしたヘタフェで確実に成長したと感じているようだ。

「彼は守備面でずいぶんと成長を果たした。チームがボールを保持していないときにしっかり働き、プレスを仕掛けて守ってくれる。守備の理解に関しては、ボルダラスの率いるヘタフェを経験したのが良かった。サイドでプレーするときには、1トップの後ろでプレーするときよりも守備の献身性が必要と理解しているし、そうする心構えがある。フィジカルも変化しているが、それは当たり前のことだ。18歳はまだ子供なんだからね。例えば、ビニシウスはレアル・マドリーに到着した3年前とフィジカルがずいぶん違う。サラビアやアルカセルなどとても若くしてデビューした選手たちも、だんだんとフィジカルを向上させていったんだ」

 ルイス・ガルシア監督は、久保をここまでトップ下か右ウィングのポジションで出場させている。プレーポジションについて問われると、以下のように答えた。

「サイドと中央、どちらの方が結果が出せるか? タケはコンビネーションするチームの方が合っていて、私たちはできないときもあるがボールを保持しようと試みている。マジョルカではストライカーの後ろの3枚で彼に自由を与えているよ。そこで動き回って、サイドでも中央でも顔を出すことができる。利き足とは逆の右サイドは、自然な足のサイドよりも良いプレーが見せられる。しかし同様に9番の後ろでもプレーできるね。ただより中央に絞って使うためには、ゴール数を増やす必要がある」

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