[9.25 高円宮杯プリンスリーグ九州第13節 国見高 1-3 九州国際大付高]

　国見高(長崎)のエースMF本川瑠空(3年)が先制点を叩き出した。前半20分、左サイドで前を向くと、オーバーラップした左SB平田元規(3年)へ展開。平田のクロスをファーサイドのMF田崎翔真(3年)が懸命に折り返すと、PAへ走り込んだ本川が絶妙なコントロールから右足シュートを叩き込んだ。
　
　プリンスリーグ九州で得点ランキング3位タイとなる6得点目。「ここに来るという、嗅覚が自分強いと思います。(得点の匂いを感じ、)そこに行ったら良いところに落としてくれたので、落ち着いて決めることができました」。ゴールを確認すると、チームメートへ向けて渾身のガッツポーズ。会心の一撃でリードをもたらした。

　主将のMF日高希星(3年)が「瞬発力がある。左足のシュートも巧いので、練習で守備やっても守りづらいです。でも、チームにそういう選手がいるので、頼もしい」と評する本川は、ボールを簡単には失わず、鋭い仕掛けでセットプレーを獲得。得点シーンのあとにも右SB村田一翔(2年)のサイドチェンジから仕掛けて左足シュートを打ち込み、後半にも日高の決定的なラストパスに走り込んで1タッチシュートを放つなど、得点の予感を漂わせていた。

　だが、2点目を奪うことはできず。加えて、「ちょっと自分が取られる場所が悪かったり、状況に合わせたプレーができなかったから、チームの流れを悪くしてしまったのかなと思っています」と悔しがっていた。

「もっと決めれると思います」と語る本川は、選手権予選へ向けて「全試合点を取ってチームを全国へ連れて行きたいです。決定力とかドリブルとか見て欲しい。九州ではやれる自信はありますけれども、もっとやらないといけない」。インターハイ予選は悔しい予選敗退。選手権予選では、得意とするドリブル突破やゴールでチームを勝たせて全国切符を勝ち取る。

(取材・文　吉田太郎)

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