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示したかった“チャレンジの姿勢”…痛恨ミスの柴崎を擁護する麻也「まだ盛り返せるぞ」

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日本代表DF吉田麻也

[10.7 W杯アジア最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 一つのバックパスが味方に合わなかった。そして、その後のバックパスは相手へと渡った。その流れから決勝点を献上。日本代表DF吉田麻也は「あの場面だけでなく、失い方が後半は特に良くなかった」と感じたようだ。

 完全アウェーの中で行われたサウジアラビア戦。好機をモノにできずに試合が進むと、後半21分にミスから先制を許してしまう。

 まず、右サイドのDF酒井宏樹が中央に送ったパスを受けようとしたMF原口元気が、相手2人に寄せられていたこともあり、ダイレクトでバックパスを選択。しかし、このパスが後方のMF柴崎岳に合わなかった。ボールを追った柴崎が後ろ向きでボールを受けると、すぐさまサウジアラビアの選手がプレッシャー。柴崎は原口同様にバックパスを選択した。

 しかし、このパスもズレた。DF吉田麻也に合わずにFWフェラス・アルブリカンに奪われると、PA内まで持ち込まれて右足のシュートでゴールネットを揺らされた。

「スタジアムにかなりの人数が入って声が通らなかったので、指示や意思の疎通がうまくいかなかった部分はある。でも、お互いにやるべきことを理解していた」と語った吉田が課題として挙げたのは、消極的なプレーを選択した結果、ボールを失ったという点だった。

「失点シーンだけでなく、ボールが横や後ろに流れたときのミスが多かった。前にチャレンジしたボールで失うのと、横や後ろへのパスがミスになるのとではピンチを招く確率は全然違う。後半は特に失い方が良くなかったと感じた」

 痛恨のミスからの失点となったが、主将は柴崎を擁護する。「まだ盛り返せるぞという話をした。僕もしょっちゅうミスをしていた選手だったので気持ちは分かるし、本人も非常に責任を感じていると思うけど、大事なのはこのミスからどう立ち上がるかだと思う」。

 最終予選は、まだ終わったわけではない。まだ、7試合残されており、「この後の7試合で岳自身が、個人としてチームにもう一度貢献できるかどうか、チームとして踏ん張って巻き返せるかどうかというのは試されているところだろ思う。個としてもチームとしても僕自身が引っ張っていけるようにしたい」とキャプテンとして先頭に立ち、チームをけん引していくことを改めて誓った。

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