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「5歳くらいの子どもが…」試合前に見た光景に発奮、先制弾田中碧が熱弁「日本サッカーのためにW杯に」

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[10.12 W杯最終予選 日本2-1オーストラリア 埼玉]

 流れを変えるべく先発に抜擢された23歳MFが大仕事だ。日本代表は前半9分、左サイドからFW南野拓実の入れたクロスが逆サイドにいたMF田中碧まで到達。右足で逆サイドに上手く流し込むシュートでA代表初ゴールを決めた。

「拓実くんがボールを持ったときに信じて走りました。何となく目の前の相手がクリアしないと感じた。あとは決めることに集中して、うまく入ってくれたなと思います」

 7日のサウジアラビア戦で敗れるなど、日本は最終予選の3試合を終えて1勝2敗。森保一監督の“解任論”が聞こえだすなど、不穏な空気が流れていた。

 何としても勝たなければいけない試合。そこで森保監督はシステムを4-3-3に変更。中盤3枚はMF遠藤航をアンカーに、田中とMF守田英正を配置する布陣で打開を図っていた。

 試合はその後同点に追い付かれたものの、最終盤の劇的弾で白星。「守備の時により前から行くということと、攻撃の時にボールを握って押し込むことをもう少しやりたかった」と反省した田中も「でも僕自身も初めてですし、練習する時間もなかったので難しかった。出来たことと出来なかったことがあったので自分自身も反省しながら、結果として勝てたので良かったと思います」とホッと胸をなでおろした。

 これで今予選は2勝2敗。3連勝していたオーストラリアを直接叩けたという意味でも大きな勝利になったが、当然まだ安心はできない。田中も「日本サッカーのためにW杯に出ることが目標」と力強く話す。そして「こうう舞台でサッカーができる幸せを感じながら責任をもって、小さい子供たちに日本がW杯に出ている姿を見せられるように、必ず勝って次につなげたいと思っていた」。

 さらに「5歳くらいの子どもがユニフォームを着て、僕らのバスの前で写真を撮っていたのを見て、本当にこういう子供たちに夢を与えないといけないなとすごく感じた。ここまで納得の行く結果ではないけど、ここからまた全部勝てば行けると信じている。日本の皆さまにも応援していただければと思います」と熱く語った。
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