beacon

J注目。阪南大高の2年生左SB保田成琉は先輩やライバル刺激に成長、プロへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

Jクラブも注目する阪南大高DF保田成琉

 先輩やライバルに刺激を受けながら成長、プロ入りを目指している。阪南大高(大阪)のDF保田成琉(2年=ディアブロッサ高田FC U-15出身)は抜群の推進力や空中戦の強さが魅力の左SB。10月4日には、練習参加していた徳島の一員としてJエリートリーグ・鳥取戦にも出場している注目株だ。

 本人は今年、注目度が高まってきていることを理解しているが、「評価が高くなったと思うんですけれども、まだまだやらないといけない」ときっぱり。阪南大高の濱田豪監督は高校進学後にヘディングの部分などが成長したことを認める一方、課題を指摘する。特に中心選手としての自覚、積極性を求めていた。

 本人も、その点は意識して変えようとしているようだ。「(濱田)監督にも『自分の殻を破らないと上では通用しない』と言われているので、殻を破らないといけない。今年のうちにチームの先頭に立ってアピールしたい」。インターハイで同世代の逸材の姿を見て、その意識はより高まった。

 保田はインターハイ3回戦の神村学園高(鹿児島)戦で追撃ゴール。対峙した年代別日本代表常連のFW福田師王(2年)やMF大迫塁(2年)から学ぶことも多かったようだ。「違いました。大迫塁君とか技術もあったし、持ち方も上手くて、先輩とかにも凄く指示するし、刺激になりました」。高校からプロ入りするためにプレーヤーとしても、人間としても成長しなければならないと確認する試合になった。

 今年、先輩FW鈴木章斗(3年)が湘南入りを決めたことも刺激になっている。「章斗君決まってから、自分も変わろうと思いました。章斗君見ていると、練習でずっと引っ張っているし、声でも引っ張っているし、キャプテンシーもある。そういうのを自分もやっていけば、自分も変われるんじゃないか」。先を行くライバルや先輩に負けじと自分を高めていく。

 全国舞台でレベルの高い相手でも当たり負けしなかったり、突破できたりするなど、自分の武器が通用したことは自信になっている。2歳から小学6年生までスイミングスクールに通い、サッカー以外の時間も鍛錬。食生活も大事にして身体を作ってきた。身につけた強さが上で勝負するための武器になっている。

 バイエルンのアルフォンソ・デイビスが憧れの存在。クロスのバリエーション増加や駆け引きの向上を求めながらチームの勝利に貢献していく。5回戦から大阪府予選がスタートする選手権は、「自分のアピールはもちろんしたいけれど、大阪で優勝してインターハイ全国で負けたので、選手権の全国大会でやり返すことを目標にしています」宣言。全国でチームを上位へ導き、自身の名を広める。

徳島練習参加時にJエリートリーグに出場

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2021

TOP