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[MOM3594]韮崎FW熊谷顕士(3年)_明るさと得点力でポジション掴んだストライカーが1試合5発!

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前半14分、韮崎高FW熊谷顕士が右足で2点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.16 選手権山梨県予選3回戦 合同(市川高・青洲高・峡南高) 0-10 韮崎高]

 初戦で5ゴール。スーパーサブから得点力と明るさで先発を勝ち取ったストライカーが、伝統校・韮崎高を勢いづけた。まずは前半4分、FW熊谷顕士(3年=フォルトゥナSC U-15出身)は右クロスのこぼれ球を右足ダイレクトボレーで撃ち抜く。これがゴール左へ決まり、先制点となった。

「FWをやってきて、いつもこぼれて来るところとか予想している。こぼれて来るだろうと信じた結果、自分のところに来て、落ち着いて決めることができました」と熊谷。「(自分でも)びっくりしています」という会心の一撃で背番号11は乗った。

 14分、20分にはいずれもDF裏への抜け出しから決めて早くもハットトリック達成。後半にもクロスからのボレーシュートとこぼれ球を押し込む形で決め、「3得点を目標にしていた」FWは5ゴールで初戦を終えた。

「自分は得点を取って、チームを楽にさせるのが役割だと思っている、初戦なんでもうちょっと難しくなると思っていた、。自分が早い段階に点を取れて楽にさせられたので良かった」

 今年は怪我で出遅れ、小泉圭二新体制となったチームで良いアピールができなかったという。シーズン序盤はスーパーサブ。それでも、「選手権はスタメンで出たいという気持ちが強かった」という熊谷は、「自分、明るい性格なので苦しい時も良い声がけをして、良い流れをつくろうということもありますし、FWなので点を獲ることを意識してきました」。

 何より、誰よりもゴールを奪うことでアピール。「チームを引っ張ってくれている」(小泉監督)という信頼を得て、選手権予選を先発で迎えた。注目FW鈴木斗真(3年)にマークが集まることが予想されるが、熊谷の得点力や運動量はエース以上と自信を持っているもの。「自分が得点を取ってチームを勝たせていけるように頑張っていきたい。次は結構難しい相手になるので、そこでも自分は点を取ってチームを楽にしてあげたいと思っています」と語る熊谷がゴールで韮崎を全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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