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19位vs20位の“背水”直接対決、生き残ったのは大分!! 待望の今季初連勝で残留圏と勝ち点2差

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FW渡邉新太

[10.17 J1第32節 大分2-0仙台 昭和電ド]

 J1リーグは17日、第32節を行い、19位の大分トリニータと最下位20位のベガルタ仙台が対戦した。J1残留争いに生き残るためにはともに勝利が必要な直接対決。後半早々にFW渡邉新太の2ゴールで一気に先行した大分が2-0で勝利し、残留圏内16位との勝ち点差を2に縮めた。

 前日17日の試合で横浜FCが徳島に勝利したため、さらなる白熱を見せるJ1残留争い。残留圏内の徳島が勝ち点29、降格圏の湘南が同28、横浜FCが同25と並ぶ中、同24の大分と同23の仙台が浮上をかけて激突した。

 試合は大分がボールを握りながら攻め、待ち構える仙台がカウンターを狙うという構図。ともに局面で激しい競り合いを見せたため、ゴール前に攻め込むシーンは少なく、拮抗した展開が続いた。0-0のまま迎えた前半39分、大分に最初のビッグチャンス。MF下田北斗のアーリークロスにFW伊佐耕平がバックヘッドで合わせるも、わずかに枠を外れた。

 やや優勢の大分だったが前半43分、痛いアクシデントに襲われる。5月22日の第15節仙台戦以来の先発で、右サイドで再三の攻撃参加を見せていたMF松本怜がハムストリングを負傷。片野坂知宏監督はDF刀根亮輔を最終ラインに入れ、ストッパーのDF小出悠太をウイングバックに一列上げた。

 それでも後半5分、先に試合を動かしたのは大分だった。中盤でフリーになった下田が最終ラインへのフィードを送り、これに伊佐が抜け出すと、ゴール左斜め前まで駆け上がってシュート。これはGKヤクブ・スウォビィクに阻まれたが、浮き上がった跳ね返りのボールを渡邉が押し込んだ。

 今季新潟から加入した渡邉はJ1開幕節・徳島戦以来となる今季2ゴール目。これまで24試合に出場しながらなかなかゴールに結びつかない日々が続いていたが、重要な一戦で値千金の先制ゴールを決めた。

 さらに大分は後半12分、まさかの形で2点目を奪う。仙台は味方のバックパスを大きく蹴り出したGKスウォビィクがプレッシャーをかけてきた大分MF町田也真人の首を掴んで引き倒すと、福島孝一郎主審はすぐさまイエローカードを提示。大分にPKが与えられ、これを渡邉が左に蹴り込んだ。

 その後は仙台がなんとか反撃を試みるも、なかなか攻撃の形がつくれないまま時間が経過。FW皆川佑介らを投入した交代策も実らず、そのままタイムアップを迎えた。大分は前節のC大阪戦(○1-0)に続く白星で、待ちに待った今季初連勝。最下位の仙台は4試合勝ちなし(1分3敗)で、残留圏内まで勝ち点6差と苦しい足踏みとなった。

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