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ユベントスvsローマのPK判定を巡り波紋「ミスではないミス」として主審を処分せず?

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MFジョルダン・ベレトゥがPKを失敗

 17日に行われたセリエA第8節ユベントスローマのPK判定を巡り、「ミスではないミス」があったとして波紋が広がっている。イタリアメディア『メディアセット』など複数メディアが伝えている。

 17日に行われた強豪2チームによる好カード。ローマが1点を追う展開の41分、エリア内でMFヘンリク・ムヒタリアンがユーベGKボイチェフ・シュチェスニーに倒されてダニエレ・オルサート主審が笛を吹いたが、直後にFWタミー・エイブラハムがこぼれ球を押し込んでネットを揺らした。

 主審はアドバンテージを適用せず、エイブラハムのゴールを認めずにPKを指示。しかし、キッカーのMFジョルダン・ベレトゥがこれを外したため、結果的にローマにとって不利な判定となった。

 イタリアの複数メディアの報道によれば、イタリア審判員協会(AIA)はオルサート主審が状況を見極めなかったために笛を吹くタイミングが早すぎたとしてミスを認める一方、次戦での資格停止処分に値するほど重大なものではないと判断。主審の全体的なパフォーマンスもネガティブなものではなかったとして、「ミスではないミス」との見解を示したと伝えられた。

 そんなあいまいな見解に波紋が広がっている。『ガゼッタ・デロ・スポルト』は「ローマの怒りが再燃」と報道。一方、『コリエレ・デロ・スポルト』は元国際審判員で現在『Rai』の解説者を務めるティツィアーノ・ピエリ氏の見解を紹介している。

 ピエリ氏は「最初にエイブラハムとダニーロが接触した際にオルサートは口に笛をあてた。そこで2度目の接触があり、笛を吹いた」と指摘。「もしシュチェスニーとムヒタリアンが接触した時点で笛を口にあてていなければ、エイブラハムがゴールを決める前に笛を吹くことは技術的に無理だっただろう」と主張した。

 また、ムヒタリアンのハンドがあったとの指摘については主審がアドバンテージを認めたうえで、「VARがゴールシーンを分析し、ムヒタリアンが意図的に触った可能性があるなら主審に確認を求めたはず」と説明している。

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