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FIFA国内最強のJayが最新作で目指す「相手を圧倒するサッカー」。愛する川崎F選手を“御守り”に世界へ挑む

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 次世代機を対象とした“ハイパーモーション”の導入により、前作から大きく生まれ変わった『FIFA22』。国内外で数々のタイトルを獲得してきたトッププレーヤーにとっても、また新たな戦いがスタートしている。ゲキサカでは今回、e日本代表として世界に挑むジェイ/Jay(SCARZ所属)のインタビューを実施。最新作『FIFA 22』での展望を語ってもらった。(※発売前のテストプレー時に取材)

 eJリーグクラブチャンピオンシップ優勝、eJリーグ東アジアプレーオフ優勝、eネーションズカップ東アジア大会優勝、eワールドカップ東アジア予選優勝——。前作『FIFA 21』でジェイが残した実績は華々しいものだった。eワールドカップとeネーションズカップが新型コロナウイルスの影響で中止となり、世界に挑むチャンスが失われたことは大いに悔やまれたが、今後ワールドワイドな活躍を志していく上で大きな飛躍の一年となった。

 もっとも、eスポーツの世界は現実のサッカー界以上に変化が激しい。

 現実の移籍マーケットに合わせて1年ごとにタイトルがリニューアルされ、それに合わせてプレーの仕様も大幅にアップデートされるのが通例。前作まで隆盛を保っていた戦法が一気に廃れ、新たな戦術がトレンドとなっていく光景は珍しくない。その変化スピードは、リアルなサッカーのサイクルよりもはるかに早い。

 特に今作『FIFA 22』ではPlayStation®5、Xbox SeriesX|S、Stadiaという次世代機の本格導入もあり、新たなゲームプレイテクノロジー「HyperMotion」が登場。実際の選手が11対11でプレーする場面をモーションキャプチャーした戦術AI、機械学習で強化された選手アニメーション、ボールコントロールの精緻化など、前作までとは大きく異なる仕様となっている。

 こうした革命的なアップデートは、昨季まで圧倒的な地位を築いてきたトッププレーヤーにとって大きな逆風となる可能性もある。

 だが、ジェイは今作に向けて「プレッシャーというよりはまたイチからだなと切り替えてやるだけ」と正面から受け止め、むしろ「本当に楽しみだし、やりがいがある」と前向きに語った。それは今作の仕様が「よりリアルなサッカーに近づいて、リアルなサッカーを知っていることも大事になっている」と捉えているからだ。

 ジェイはもともとサッカーのプレー経験を持ち、指導者を目指していた時期もあるほどの“現場主義”。またその傍らで、Jリーグの川崎フロンターレを小学生時代から応援し続けてきたサポーターでもある。今作『FIFA 22』では、愛するクラブが近年目指してきた「相手を圧倒するサッカー」ができそうな期待があるという。

「いままでは守備の距離感が離れていて、自分がプレスに行っても他の選手が止まっていて、連動感がなかったのでパスも通されるし、攻める時にはどこから攻めてもペナルティエリア内くらいまでは簡単にビルドアップで行けて、最後に個のスキルという形だった」。

 それが今作では守備AIの向上によって守備組織が安定化。「フロンターレのようにボールを取られた後、ロストした後にすぐ奪い返せる仕様になっている。これまではなかなかボールを組織的には奪いづらかったけど、これでより自分がやりたい“相手を圧倒するサッカー”が実現しやすくなっているのかなと思う」。川崎Fの強さのキーポイントである“即時奪回”をゲームの世界でも実現していく構えだ。

 そんなジェイは、もはや常連となった国外の大会でも「フロンターレ」を背負って戦っている。

 多くの世界大会は自ら“究極のチーム”を作って戦う「FIFA Ultimate Team」(FUT)のモードで行われるが、FWクリスティアーノ・ロナウドやFWキリアン・ムバッペら高レートの選手が並ぶ中、現役ラストイヤーのMF中村憲剛をベンチメンバーに登録。愛する選手を「御守り(おまもり)」がわりに国内外の戦いを勝ち抜いていた。

「『FIFA 19』でeチャンピオンズリーグに出場した時から入れているんですが、好きな選手を使うのが一番思い入れもあるし、選手のプレースタイルもわかっているので、本当はフロンターレの選手を使うのが一番強いんです。ただFUTだと(能力値が高い)クリスティアーノ・ロナウド選手などを使わないといけないので、せめてベンチには入れたいと思い、好きなクラブの選手を入れて落ち着きたいというか、“御守り”がわりに入れていました」。

 もっとも、『FIFA 22』では引退した中村が不在。今季はどのような陣容で戦っていくのだろうか。

「まだ決めてはいないんですが、登里選手からTwitterをフォローしていただいてめっちゃうれしかったので、登里選手にしたいなといま思っています」。後継者候補となるのは昨季、クラブ在籍12年目で初のJリーグベストイレブンに輝いたDF登里享平。日本最強の男は新たなバンディエラに背中を押され、今年も強敵ひしめく世界大会に挑んでいく。

■初心者も必見!Youtubeチャンネル
 ジェイは今作から自身のYoutubeチャンネルを積極的に更新し、新たなFIFAプレーヤーのガイド役も担おうとしている。簡素な操作で繰り出せる最強クラスのスキル『アジャイルドリブル』『ボールロール』のほか、川崎Fも得意とするニアゾーン攻略法、最新スキル『スクープターン』など多様なテクニックを見ることができる。

 Vamoo Jay/ジェイの公式Youtubeチャンネルはこちら



■FIFA 22商品概要
▽開発:EA Vancouver、EA Romania
▽発売日:2021年10月1日(金)
▽対象ハード:PlayStation®5、Xbox Series X|S、PlayStation4、Xbox One、Origin™、Steam、Google Stadia、Nintendo Switch™(「FIFA 22 Legacy Edition」のみ)
▽希望小売価格
Ultimate Edition:13,000円(PS5・PS4、Xbox Series X|S・Xbox One)、10,700円(Origin・Steam)
Standard Edition:9,700円(PS5、Xbox Series X|S)、8,700円(PS4、Xbox One、Origin、Steam)
※価格は全て税込

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