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「日の丸を背負うからこそ…」追加招集のU-22日本代表MF松木玖生が意気込み「憧れていた」青森山田高の先輩と共演あるか

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U-22日本代表MF松木玖生(青森山田高)

 U23アジアカップウズベキスタン予選に臨むU-22日本代表が22日、福島県内でトレーニングを開始した。26日のカンボジア戦、28日の香港戦に向けて、9人で始動。追加招集されたMF松木玖生(青森山田高、FC東京内定)がオンライン取材に応じ、「初めて一緒にプレーする選手が多いんですが、しっかりコミュニケーションを取って、この2試合でいいアピールができたら」と意気込んだ。

 怪我で辞退したMF桜井辰徳(神戸)に代わり、松木の追加招集が前日に発表された。初日のトレーニングを終え、「練習してみてレベルが高いと感じた。ここでやれることに感謝して、いるだけでは意味がないので、日本代表として日の丸を背負うからこそ、出場機会があれば結果を残したい」と力を込めた。

 青森山田高の主将を務める松木は高校サッカー界を代表する存在だ。高校入学当初からレギュラーを獲得し、1年生ながら4得点をマークした2019年度の選手権でブレイクした。勝負強さとチャンスメーク力、攻守両面でのハードワーク、リーダーシップを特長とするレフティーは、来季FC東京加入が内定している。「今は青森山田代表ですが、次にFC東京の代表となってこのまま呼ばれるように、まずはこの2試合にしっかり勝っていきたい」と野心を燃やす。

「目指すところは日本代表なので、このように呼ばれて嬉しい気持ちもありますが、ここで結果を残さないと次のキャンプに呼ばれないので、そこは戦い。今回は国際大会で、絶対に負けられない戦いなので、2試合しっかり勝っていきたいと思います」

 U-22日本代表は2001年以降生まれのパリ五輪世代を中心に、幅広い世代が融合している。高校3年生の4人は飛び級招集。チーム最年少の世代だが、「ピッチ上で年齢は関係ない。要求するところは要求するし、そこは遜色なくできます」と力強く言い切った。

 一方で、パリ五輪世代より上の年代であるMF郷家友太(神戸)ら99、00年生まれの4人はオーバーエイジ的な役割で加わっている。郷家は同じ青森山田高出身。松木の4学年先輩にあたるが、過去に1度だけ共にプレーした記憶があるという。

「僕が中学2年生のときに郷家さんが高校3年生で、練習に混ぜてもらって、そこで一緒にプレーしました」。日の丸を背負い、ピッチ上で2人が共演を果たす可能性もある。松木は「久しぶりにプレーする選手で、自分も憧れていた部分はあります」と喜びをにじませつつ、「日本を背負っているので、結果を出していくことができたら」と表情を引き締めた。

 日本は26日にカンボジア代表、28日に香港代表と対戦する。予選各グループ1位の11チーム、各グループ2位の上位4チーム、開催国のウズベキスタンを加えた16チームが来年6月ウズベキスタン開催予定の本大会への出場権を獲得できる。

(取材・文 佐藤亜希子)

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