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森保監督「良い休養を取れたと聞いている」チャーター機足止めの欧州組もベトナム戦起用へ

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日本代表森保一監督

 日本代表森保一監督が10日、カタールW杯アジア最終予選ベトナム戦(11日・ハノイ)の前日会見に出席し、チャーター機の遅れでベトナム入国が大幅に遅れた欧州組11選手もベトナム戦に起用する方針だと明かした。

 チャーター機の遅れでベトナム入国が遅れたのはGK川島永嗣、DF吉田麻也、DF板倉滉、DF冨安健洋、MF原口元気、MF伊東純也、MF南野拓実、MF守田英正、MF鎌田大地、MF堂安律、FW古橋亨梧の11選手。いずれも7日に所属先のリーグ戦を終え、オランダに集合していた選手たちだ。8日朝発のチャーター便でベトナム入りを目指していたが、給油地のロシアで約10時間にわたって足止め。ベトナム入国が当初予定していた9日朝から9日夜にずれ込んだ。

 森保監督は会見で「チーム全体の練習が予定されていたことができなくなってしまったが、起きてしまったことは仕方ない」とトラブルを受け止める姿勢を強調。「試合に勝っていくために、大きな目標を達成するためにはこうしたアクシデント、想定外に起きるピンチを乗り越えて試合に勝っていかなければならないと常日頃から思っている。今回起きたことをリカバリーして、明日の試合に勝利できるよう準備していきたい」と平常心をアピールした。

 その上で選手たちの機内での過ごし方にも言及。「機内にとどまらなければいけなかったのは非常にストレスがかかることかなと思っていたが、実は休む時間ができたということで、選手たちは機内で工夫してリラックスしながら良い休養を取れたと聞いている」と話した上で「チャーター機でベトナムに向かっている選手たちは日曜日(7日)に試合をして、休養を入れてリカバリーさせて今日の練習につなげることを考えていた。練習ができずに残念な部分はあったが、日曜日に試合をした選手が月火と休養を取れた意味ではポジティブに受け止めている。体調は回復したと思っている」と前向きに語った。

 また選手たちにも「想定外のことはあって当たり前だと思うので、みんなで乗り越えられるように」求めているといい、「プランが予定通りに進まない時、そこで焦ったり、イライラしたり、ストレスを溜めるのではなく、起きている現実を受け止めて何ができるかということを働きかけていきたい」と力を込めた。

 もっとも11選手は10日までの全体練習には参加しておらず、10日の前日練習のみで調整する“ぶっつけ本番”となる。それでも森保監督は「プレーできると考えている。いつも通り練習を見て決めたいと思うが、アクシデントがあった中でも選手たちは日常の所属クラブで存在感を発揮してこの代表に選ばれている。体調をしっかり回復させてくれれば、そして普段通りの力を出してくれれば、日本の力になると思っている」と起用に前向きな姿勢を見せた。

(取材・文 竹内達也)
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