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攻撃引っ張る存在感も…伊東純也「自分がエースだと思ったことはない」

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MF伊東純也(ゲンク)

 日本代表にとっては初戦のリベンジもかかるオマーン戦。4-3-1-2の布陣で中央を固めてくる相手に対し、キーマンになりそうなのが右ウイングを担うMF伊東純也(ゲンク)だ。11日のベトナム戦ではカタールW杯アジア最終予選初ゴールも記録。オマーン戦でも右サイドから積極的に1対1を仕掛け、ゴールに絡む活躍を見せていく構えだ。

 日本は最終予選初戦となった9月シリーズのオマーン戦に0-1で敗戦。前回大会に続く開幕黒星で、苦しい状況に立たされた。ここまで5試合を終え、3勝2敗で迎える再戦。W杯出場圏内の2位を狙う上でも、勝ち点3を奪わなければならない試合となる。

 そんなオマーン戦に向け、伊東が狙うのは手薄なサイド攻撃だ。

「あの時はピッチが雨で止まってしまう感じで、ロングボールが多くなったので、難しい展開になっていたけど、上手く自分たちでボールを握って、サイドに展開して散らして、空いたスペースに走って1対1を仕掛けてということを出せればと思っている」。

 前回のオマーン戦でも伊東にボールが入った際は攻撃が活性化。11日のベトナム戦でも「2回くらい左からスムーズに右に入って1対1で仕掛けられる形があったので、それなら自分の良さも活かせるし、チームとしての攻撃にも勢いが出る」と手応えの残る場面があったといい、良いイメージを共有しながらオマーン戦に向かっていくつもりだ。

 最終予選では出場停止となったサウジアラビア戦を除き、全試合に先発出場。負担の多いポジションながら10月シリーズ以降は3試合とも90分間ピッチに立ち続けており、いまの森保ジャパンでは替えが利かない立場となっている。

 それでも報道陣から“新エース”という声が上がると、苦笑いを浮かべた。

「全然、自分がエースだと思ったことはない。得点に絡むのは仕事だと思うけど、得点を取るキャラではないというか、味方がいい位置にいたらそこにパスを出すことも大事だと思うので、自分が自分がにならずベストな選択をできれば」。

 その一方で、チーム内での立ち位置については新たな思いも芽生えているようだ。10月シリーズのオーストラリア戦前には「自分がチームを引っ張っていければ」と覚悟も口にしていた。12日のオンライン取材でも「リーダーというタイプではないので自分のやるべきことをやるだけ」と謙遜しつつ、次のように語った。

「出たらやってやろうという気持ちは変わっていないし、みんなが試合に出たらやってやろうという思いを出さないとダメだし、みんなが引っ張ってやろうというのを出さないとダメ。年齢でも上のほうになってきているので、そういう部分の自覚は出てきた」。

 ベトナム戦の終盤戦に懸念された左膝の打撲は「日に日によくなっている。痛みも引いてきた」といい、出場できるかという質問にも「個人的にそのつもりでいる」ときっぱり。負けられない一戦に向け、「上手くサイドを攻略して、ゴールにつなげたい」と力を込めた。

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