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“疑惑のPK”でW杯予選敗退…南アフリカが再試合要求へ

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 カタールW杯アフリカ予選で、一つの判定が大きな物議を呼んでいる。

 14日に行われた南アフリカ対ガーナ戦の前半31分。ガーナは右からのコーナーキックをゴール前に蹴り込むと、エリア内で相手と競り合っていたMFダニエル・アマーティ(レスター・シティ)が転倒。主審はガーナにPKを与え、このPKをFWアンドレ・アイェウ(アルサッド)が沈めた。これが決勝点となり、ガーナが1-0で勝利。最終ラウンド進出を決めた。

 一方、この判定に不満を露わにしたのが南アフリカだった。南アフリカはここまで4勝1分で首位に立っていたものの、この敗戦によりガーナに勝ち点と得失点差で並ばれ、わずか総得点「1」の差で2位に転落。最終ラウンド進出を最後の最後で逃す結果となった。

 映像では南アフリカのDFルシン・デ・レウクとアマーティの接触は軽微なもので、ファウルがあったかどうかは微妙な状況。イギリス『BBC』によると、試合後には南アフリカサッカー協会のテボゴ・モスランテCEOが「試合役員(審判員)が試合を決めた」と八百長の疑いを示唆しつつ、「CAF(アフリカサッカー連盟)とFIFAにレターを送る。ゲームの取り扱いを調査し、決定に異議を唱える」と意見書を提出する意向を示したという。

 また「ペナルティキックだけのことではなく、われわれは結果を奪われたと感じている。試合役員により疑わしい判定が多くあり、専門家に他の事象も分析してもらう。力強く主張していく」とした上で「チャレンジできる機会があるのならチャレンジする」と強硬な姿勢を示した。

 なお、南アフリカは2018年のロシアW杯に向けたアフリカ予選でも再試合を経験。南アフリカはセネガルを2-1で破っていたが、ガーナ人審判の二つの誤審に注目が集まり、FIFAが再試合を決定したという経緯だった。またこの再試合ではセネガルが0-2で勝利し、南アフリカはW杯出場権を逃した。

 モスランテCEOは「FIFAがセネガルの再試合を命じた前例を間近で体験している。正義を果たす必要があるのなら、ガーナ戦に対しても同じ決定をすべきだと考えている」と再試合を求めた。

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