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なでしこJはオランダとスコアレスドロー…終始攻めながらも新体制初ゴール&初白星はお預け

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なでしこジャパンはオランダとスコアレスドロー

[11.29 国際親善試合 日本女子 0-0 オランダ女子 ハーグ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は29日、オランダ・ハーグほカーズ・ジーンズ・スタディオンでオランダ女子代表と国際親善試合を行い、0-0で引き分けた。

 26日に行われたアイスランド戦(●0-2)から先発を7人変更した日本は、引き続き4-4-2のフォーメーションを採用した。GKはフル代表初出場となる田中桃子を起用。最終ラインは右からDF清水梨紗、DF熊谷紗希、DF南萌華、DF宮川麻都が並んだ。ダブルボランチはMF林穂之とMF長野風花が構え、サイドは右にMF宮澤ひなた、左にMF長谷川唯。2トップはFW菅澤優衣香とFW田中美南が組んだ。

 対するオランダは現地時間26日に敵地で女子W杯欧州予選チェコ戦を戦う予定だったが、大雪に見舞われるアクシデントが発生。試合が翌27日に後ろ倒しされたことで、中1日でこの日本戦を迎えた。チームの中心選手であるFWフィフィアネ・ミーデマ、DFドミニーク・ヤンセン、MFジル・ルートが出場を回避。スターティングメンバーもチェコ戦から総入れ替えし、4選手がフル代表デビューとなった。

 試合開始からアグレッシブさを見せた日本は、前線から菅澤、田中美を中心に積極的にプレッシャーをかけ、最終ラインから組み立てを図るオランダに自由を与えない。2列目も連動した守備からボールを奪い、素早い攻撃に繋げるシーンが見られた。

 前半21分には右サイドでボールを持った宮澤がドリブルで内側に仕掛けて遠めからシュート。これはオランダのGKバーバラ・ロルシェイドに難なく防がれたが、ファーストシュートで日本の攻撃にスイッチを入れた。

 前半27分には長谷川が左サイドに浮き球を供給し、これを受けた宮澤がペナルティーエリア内に侵入。ゴール前にパスを通そうとするが、相手DFに阻まれチャンスとはならない。

 さらに攻める日本。前半37分、相手陣地中央で田中美が倒されてフリーキックを得ると、キッカーを務めた長野が絶妙なボールを放り込む。ファーから走り込んだ南がインサイドで捉えたが、シュートはゴールの上に外れた。

 なお、直前のプレーで田中美が右足を負傷。プレーを続けることができず、池田太監督はアイスランド戦を欠場したFW岩渕真奈を投入した。新体制初の出場となった岩渕は前線から落ちて顔を出すなど、積極的にボールを要求。守備でもアグレッシブさを見せた。

 日本は前半40分、宮澤がペナルティーエリア内の長野にスルーパスを通すと、長野がマイナス気味に切り返し、このボールに菅澤が反応。シュートまで持ち込むが、相手DFのブロックに阻まれた。そのままスコアレスで前半終了。日本は大半の時間を相手陣地でプレーし、ディフェンスラインも常にバランスよく構えながら相手の攻撃に対応していた。

 後半もボールを握った日本だが、あと一歩届かずゴールが奪えない。すると、池田監督は後半21分に宮川と長野を下げてDF乗松瑠華とMF隅田凜をピッチへ送り込む。後半29分にはその隅田がチャンスメーク。ペナルティーエリア手前に斜めのパスを通すと、岩渕がフリックで菅澤へ。しかしここは決めきれなかった。

 後半が進むにつれて、徐々にオランダが盛り返す。だが、日本のディフェンスも落ち着いた対応でゴールを死守。そして後半38分、菅澤に替えてFW小林里歌子を投入し、ゴールを狙いにいった。

 後半42分、長谷川が岩渕にボールを預けてゴール前へ。そこに清水が狙いすませたクロスを通すが、タッチが大きくなり、相手GKに阻まれた。最後まで積極的に攻めた日本だが、1点が遠く0-0でタイムアップ。池田新体制初得点と初勝利は次戦以降にお預けとなった。

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