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[MOM753]宮崎産業経営大FW鈴木陽介(2年)_J内定の先輩に学び成長中…プロ志望FWが延長決勝弾!

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FW鈴木陽介(2年=日章学園高)が決勝ゴール

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.8 全日本大学選手権1回戦 高知大 延長1-2 宮崎産業経営大 埼スタ2]

「自分が決めればチームが勝てる。自分はプロを目指しているので、全国大会で名前を売る意識を持っていました」。宮崎産業経営大(九州3)FW鈴木陽介(2年=日章学園高)が途中出場から、痺れる延長決勝弾をマークした。

 抜群の得点感覚とシュート精度、キープ力を武器とするストライカー。高校時代は日章学園のエースとしてゴールを量産し、18年度の全国高校総体(インターハイ)では最高成績となる8強入りに大きく貢献した。現在は2年生スーパーサブという立ち位置。後半27分からの途中出場で任された役割を全うした形だ。

 今季はコロナ禍で九州大学リーグ1部は打ち切りとなったが、5試合出場で5ゴール2アシストを記録し、得点ランキング2位タイに名を連ねた。リーグ中断期間に調子を落とし、公式戦で得点が決められない悔しさも味わった。「インカレではその悔しさをぶつけたい、任されている役割をしっかり果たしたかった」。その言葉どおり、全国の舞台で存在価値を証明した。

 1-1で迎えた延長後半4分、大分トリニータ加入内定FW宇津元伸弥(4年=鵬翔高)のアシストから、殊勲の逆転ゴールを決めてみせた。「伸弥くんの折り返しのパスが丁寧だったので、自分はゴールを決めることだけを考えていました」。FW築地紘輝(4年=日南学園高)のスルーパスで抜け出した宇津元がPA内左から折り返すと、マイナスに潜り込んだ鈴木が右足ダイレクトでネットを揺らし、逆転に成功した。

  最前線の鈴木、左ウイングの宇津元、右ウイングの築地が絡んだ3トップ完結のゴールだった。

 プロ志望の鈴木は高い意識を持ち、内定選手の宇津元に学んでいる。「大きな刺激になっています。(宇津元が)トリニータから帰ってきたときには守備のやり方を明確に教えてもらって、それを意識して毎日練習しています。ポジショニングも細かく教えてもらえて、自分は成長できました」。

 尊敬する先輩に刺激を受け、進化を加速させる鈴木は「成長させてもらったので、自分がゴールを決めて恩返しできるようにしたい」と力を込めた。4年生とプレーする最後の大会。11日の明治大戦でも“ホットライン”を開通させたい。


(取材・文 佐藤亜希子)●第70回全日本大学選手権(インカレ)特集

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