beacon

履正社はプリンス関西から通じて20試合で8失点。富山内定GK平尾駿輝はフィールドの選手とライバルに感謝

このエントリーをはてなブックマークに追加

履正社高の富山内定GK平尾駿輝がパンチングでクリア

[12.12 高円宮杯プレミアリーグプレーオフFブロック決勝 讃岐U-18 0-5 履正社高 バルコム]

「率直に嬉しいです。上手くいかない試合も3つ4つあった。その中でも負けが1というのは自分の実力でもあるんですけれども、それ以上にチームのみんなが頑張ってくれたおかげでシュートが全然なく、ボクの活躍がなくできたので良かったです」

 履正社高は、プリンスリーグ関西18試合でわずか8失点。14勝3分1敗で優勝した。また、プレミアリーグプレーオフは2試合連続無失点でプレミアリーグ昇格。富山内定GK平尾駿輝(3年=五領FC出身)はフィールドプレーヤーたちに感謝していた。

この日はプリンスリーグ四国14試合で52得点の強敵・讃岐U-18を被シュート4本で完封。平尾はハイボールの処理とDFラインの背後のケアを注意深く行っていたが、自身が脅かされるシーンはほとんどなかった。DF陣に助けられての無失点。加えて、平尾は改めてライバルへの感謝を口にしていた。

 履正社には1年時の選手権予選でゴールを守ったGK藤原光輝(3年=京都U-15出身)がいる。国体京都府選抜も経験している実力派だ。平尾は「自分の甘いところを正してくれる、そして高めてくれるのが光輝という存在だったので、自分で上手くなったといいうよりも光輝のおかげで上手うなったというのがあります」。

 自分が慢心したりするとすぐ藤原に正GKの座は奪われてしまう。藤原の存在によって、貪欲に成長を続け、緊張感高い試合を続けられたことも、リーグ戦の好結果と平尾のプロ入りに繋がった。

 平野直樹監督はJクラブへと送り出す平尾に対し、「GKなんて我慢のポジションだから。1プレーで評価も変わる。彼の人柄があるので日々研鑽かな。きっと良いGKになってくれるんじゃないかと思っている」と期待する。加えて、藤原についても言及。「この子がいたから、今の平尾があるので、藤原も大学で活躍してくれたら嬉しい」とエールを送った。

 平尾は危機感も持ってプロ生活をスタートする。「気は抜けないですね、全然下手なので 今のこの技術が買われているわけじゃないと思う。(獲得の理由について)人間性や将来性ということを言われたので、自分の実力はまだまだということを考えてしっかりと努力していきたい」。貪欲に自身を磨き、関東の強豪大学へ進学する藤原以上の成長を遂げてJリーグで輝く。

(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2021特集
●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 地区大会決勝ライブ&アーカイブ配信はこちら

TOP