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大会直前に鎖骨負傷…戻ってきた大津DF日高華杜の40分間「チームのために頑張ってくれた」

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大津高DF日高華杜(3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.10 選手権決勝 大津高 0-4 青森山田高 国立]

 大会直前に負傷した大津高(熊本)の注目サイドバックが先発に名を連ねた。決勝戦で先発メンバーを入れ替え、今大会注目選手の一人だったDF日高華杜(3年)が今大会初出場を果たした。

 インターハイで大会優秀選手に輝いた日高は右サイドバックを主戦場とし、持ち前のスピードを生かした攻撃参加、キック精度を誇る主軸だった。大会直前の練習試合で鎖骨を負傷。選手権出場は難しいと見られたが、国立競技場のピッチに立ち、一列前の右サイドハーフでプレーした。

「一番負担がかからないところで使うことについて、ドクターやトレーナーの意見をもとに『いける』という判断をして起用しました。本人も決勝以前から『いける、いける』ということはずっと言っていたので、ほかのメンバーも日高が戻ってきたということはモチベーションが高まって、臨んだ試合でした」。山城朋大監督はそう振り返った。

 日高は相手の突破を防ごうと食らいつき、サイドで粘り強くアプローチするなど奮闘した。しかし、青森山田に先制点を奪われ、前半40分に途中交代。病み上がりで体を張った同僚に、MF森田大智(3年)主将は「難しかったと思いますが、怪我もまだ治っていない、怖い部分もあった中でチームのために頑張ってくれて感謝しています」と力を込めた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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