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J帰還後5G7Aで“有言実行”の代表復帰…武藤嘉紀「結果を出さない限りこの招集はなかった」

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オンライン取材に応じたFW武藤嘉紀(神戸)

 ロシアW杯メンバーのFW武藤嘉紀(神戸)が2019年初旬のアジア杯以来、3年ぶりの日本代表復帰を果たした。「日本代表は特別なもので自分自身そういった気持ちは一度も忘れたことがない。だからこそ日本に帰ってきた時、日本代表に戻るという強いビジョンを胸に秘めていたので、今回しっかり結果として出たことは非常にうれしい」。6年ぶりのJリーグ復帰を経て、自らのパフォーマンスでW杯への挑戦権を勝ち取った。

 昨年8月22日に行われたヴィッセル神戸への入団会見、武藤は壇上で日本代表への思いを力強く語っていた。

「代表に復帰することは全く諦めていないし、結果を残し続ければまた呼んでもらえると思うので結果でアピールする」。

 加入後はその言葉どおり、常に得点に絡む活躍を見せてきた。Jリーグ復帰戦の鹿島戦(○1-0)でさっそく初アシストを記録すると、出場14試合でゴールもアシストもなかった試合は4試合のみ。コンスタントに結果を出し続け、終わってみれば5ゴール7アシストという上々の数字を残した。

「代表に自分が入ったらどういうプレーができるかは頭の中で考えていたし、それもイメージしながら、日本代表でもう一度プレーしたい気持ちを秘めてヴィッセル神戸でプレーしていた。ヴィッセル神戸で結果を出さない限りこの招集はなかったと思うので、強い覚悟でやっていた」。最後に選ばれた19年初旬のアジア杯から丸3年。“有言実行”を果たし、待ちに待った代表復帰を遂げた。

 ここで選ばれたからには、年末のワールドカップ本大会もしっかりと見据えている。武藤自身は18年夏のロシアW杯メンバーにも選ばれたが、レギュラーを掴むことはできず、出場機会はグループリーグ第3節のポーランド戦(●0-1)のみ。チームはベスト16進出を果たしたものの、不完全燃焼のまま大会を終えていた。

「前回大会は自分自身、本戦で自分が求めていた結果、そして求められていた結果を出すことができなかったし、本当に悔しい思いをした。これはW杯でしか晴らせないと思う。神戸の入団会見でも言ったけど、まずはやるべきことをやって、選んでいただけるようにいいパフォーマンスを継続することが大事」。

 再びあの舞台に挑戦するためにも、ここからの1年でアピールする構えだ。21日に行われるはずだったキリンチャレンジ杯ウズベキスタン戦は中止となったが、代わりの対外試合が予定。武藤は「監督・コーチの方々は必ず練習のパフォーマンスを見ていると思うし、そこで良いプレーができないと確実に選ばれない。とにかく自分ができる最大限のプレーをして、そこからどうなるか見てみたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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