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ミラン戦でミスの主審を伊紙が酷評「謝罪では済まない重大なミス」そんな主審をイブラヒモビッチは…

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 17日に行われたミラン対スペツィアの結果に大きな影響を及ぼした主審について、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が酷評した。

 首位インテルと2ポイント差の2位につけるミランは17日、セリエA第22節においてスペツィアと対戦したが、1-1で迎えた後半アディショナルタイムに試合の行方を大きく左右するエピソードが発生した。

 主審はスペツィアのペナルティエリア付近において、ミランのアドバンテージを取らずにファウルで笛を吹いて試合を中断。直後にこぼれ球を拾ったFWジュニオール・メッシアスが美しいシュートでネットを揺らしていたが、得点を取り消した。

 ミランの選手たちは動揺を隠せず、試合終了間際にスペツィアのカウンターを受けて失点。1-2と敗れて首位浮上の絶好のチャンスを逃すとともに、3位ナポリとの差は「2」に縮まった。

 イタリア審判員協会(AIA)の上層部は、試合を担当したトリノ出身のマルコ・セッラ主審の重大な過ちを認めてミランに対して謝罪を行ったが、イタリア紙はミスを犯した主審を酷評。「セッラ、何てことをしてくれた? 謝罪では済まない重大なミスだ。ミランのアドバンテージを取るべきだった」との見出しで批判を繰り出した。

 続けて「セッラ主審にとって不運なことに、この重大なミスはサンシーロで行われた試合の最終スコアに大きく影響を与えることになった」と指摘。「すぐさま主審が謝罪したところでどうにもならない。(ステファノ)ピオリのチームは十中八九、勝利を収めていたはずだった」と述べた。

『メディアセット』は、ミランの今後のスクデット争いへの影響を危惧しつつ、主審の名前であるセッラ(温室の意味)を掛けて「エッフェット・セッラ(温室効果)がミランにのしかかった」などと、皮肉を述べた。見通しとして「セッラ主審のミスは巨石のように重く、ユヴェントスやインテルとの直接対決を控える中、ロッソネーリ(ミランの愛称)のカンピオナートにおいて決定的となるかもしれない」と示している。

同世代のイブラヒモビッチが主審を慰める
 一方、『コリエレ・デラ・セーラ』は、39歳のセッラ主審がミスを犯したことで目に涙を浮かべ、ショックを受けていたと報道。試合終了後、40歳と同世代のFWズラタン・イブラヒモビッチを始めとしたミランの選手たちが、主審を責めるどころか、慰める様子も見られたという。イタリア紙は、「カンピオーネ(王者)らしい振る舞い」であると、スウェーデン人スーパースターを称えた。

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