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[MOM787]国士舘大FW東川続(2年)_初出場初ゴール!父は元Jリーガー

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初出場初ゴールを決めたFW東川続

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.9 関東大学L1部第3節 早稲田大 0-2 国士舘大 保土ヶ谷]

 出番は1点をリードして迎えた後半35分、目標にしていると話すFW古川真人(3年=実践学園高)との交代でやってきた。するとわずか4分後の同39分、FW東川続(2年=四国学院大香川西高)はMF東條敦輝(4年=鳥取U-18)のパスでDFの背後を取ると、ゴールに向かってドリブルを開始。右足で決めきって、国士舘大の今季初勝利を確実なものにした。

「チームのために走れと言われて入りました。東條君が持った時には背後に抜けようと思っていて、右に弓場君(弓場堅真(4年=浜松開誠館高))がいたので出そうかなとも思ったけど、初出場なので思い切ってシュートを打ってみようと思いました。初出場という中で、スタッフへの感謝とともに、チームに貢献できたことが嬉しいです」

 4カテゴリに分けて活動する国士舘大の中で、入学したばかりの昨年は「一番下のチーム」からのスタートになっていた。「悔しかった。でもスタッフには『お前は頑張れば出来る』『絶対に諦めるな』って」。悔しさをバネに、直向きに練習から取り組むと、Iリーグなどでは徐々に結果も伴い出した。昨年1年間はトップチームに絡むことは出来なかったが、今年の振り分けではトップチームに昇格。開幕戦のベンチ入りメンバーにも抜擢されていた。

現役時代の父・東川昌典さん

 夢は父親と同じプロサッカー選手になることだ。東川の父親は現役時代にジュビロ磐田でプレー。Jリーグ昇格前のV・ファーレン長崎で監督を務めた実績を持つ東川昌典さん。東川自身、中学までは昌典さんがアカデミーダイレクターを務めるツエーゲン金沢の下部組織で過ごしたが、高校は香川県の強豪である四国学院大香川西高に進学。常に挑戦することを選択してきた。

 大学はよりレベルの高い関東に進むことを決断。守備的な選手だった昌典さんとプレースタイルこそ違えど、昌典さんの母校でもある国士舘大で、「父親を超えること」を目標に努力を重ねている。「(ゴール数は)2桁行ければ。来年に繋げて行ける結果を残したい」。ここからがスタート。これからも挑戦を忘れない。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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