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[MOM788]明治大DF岡哲平(3年)_開幕戦PK献上の悔しさ…決勝点&3試合連続完封

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先制点を喜ぶDF岡哲平

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.16 関東大学L1部第4節 明治大2-0桐蔭横浜大 フクアリ]

 DF岡哲平(3年=FC東京U-18)は「どんな形でもゴールを取ってやろうと試合前から意識していた」という。明治大は前半45分、再三いいボールを蹴り続けていたMF田中克幸(3年=帝京長岡高)がFKをゴール前に蹴り入れると、こぼれ球が岡の足元に入る。背番号4は懸命に伸ばした左足に当てて、均衡を破るゴールをねじ込んだ。

「相手にリスペクトを込めた中での熱い試合になった。個人としても今季初ゴールということで、練習の成果が出せました」

 守っても開幕から3試合9得点と好調を持続する桐蔭横浜大をシャットアウト。これで3試合連続の無失点になった。

 開幕戦の反省が生きている。今季の開幕戦で明大は東京国際大に0-4で完敗。大量失点の引き金となる前半31分のPKを与えてしまっていたのが、岡だった。「あのPKがあったからこそ、PA内で足を出さないだったり、相手をよく見るだったり。あの試合があったから修正が出来ているとポジティブに思えています」。結果で示せていることが何よりの証明だ。

 FC東京U-18時代は、FC東京U-23の一員として19シーズンのJ3リーグ戦で18試合に出場。そんな岡にも、明大のレベルの高さは想像以上だったという。もちろんプロレベルを体感できたことがかけがえのない経験となっているが、「その経験も残しつつ、明治の三原則(球際、切り替え、運動量)を追及してやることで、もっとレベルの高い選手になれればいい」とさらに上を見据える。

 昨年は夏に左足首を脱臼骨折。手術を経験したことで、リーグ戦の出場は9試合にとどまった。しかし体づくりを見直すことで、体重増に成功。「チームを勝たせるため」という考えからFWに負けない身体づくり、さらに「日ごろの生活から隙を作らないことを意識して過ごす」ことで、心の部分も同時に鍛えてきたという。

 FC東京U-18から明大を経由して帰還。安部柊斗、蓮川壮大、そして岡庭愁人、先輩が3年連続で入団を決めた。ただ岡自身は冷静に受け止める。「明治からFC東京という流れが出来ているけど、そこに行くのが目標じゃなくて、活躍して代表や海外に行くことを常に意識しています」。どこまでも高みを目指していく。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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