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鎌田&堂安の再招集に森保監督「存在を常に見せ続けていた」GK大迫、DF菅原も復帰

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MF鎌田大地(フランクフルト)、MF堂安律(PSV)

 日本サッカー協会(JFA)は20日、6月のキリンチャレンジカップとキリンカップ計4試合に臨む日本代表メンバー28人を発表した。カタールW杯アジア最終予選の終盤戦で招集外となっていたMF鎌田大地(フランクフルト)、MF堂安律(PSV)が復帰を果たした。

 鎌田は昨年11月以来、堂安は今年1月以来の招集。選外だった期間も欧州視察のたびに両選手のもとを訪れていた森保一監督は、20日のメンバー発表会見で「彼らは所属チームで自分の存在を常に見せ続けていた。良いプレーをしていたと見ている」と太鼓判を押した。

 両選手ともに所属クラブの結果につながるパフォーマンスが評価され、代表復帰を勝ち取った形。またカタールW杯グループリーグではスペイン、ドイツとの対戦を控えている中、世界トップクラスの強豪相手にクオリティーの高さで上回ることが期待できるのも復帰を後押ししたとみられる。

 鎌田は18日、UEFAヨーロッパリーグ決勝のレンジャーズ戦にフル出場し、PK戦も成功させるなど42年ぶり欧州カップ制覇の立役者となった。大会を通じて5ゴールを挙げる活躍に加え、準々決勝のバルセロナ戦ではスペイン代表が居並ぶ相手に互角以上のマッチアップを展開。ホーム・アウェーともに視察した森保監督は「2試合とも大地が攻守ともにアクセントになっていた。相手にとって厄介な存在だった」と称賛しきりだった。

 また堂安は今季、オランダの名門PSVで公式戦10ゴールを記録。4月17日に行われたKNVBカップ決勝アヤックス戦では途中出場ながら決定的なラストパスを連発し、鎌田同様に10年ぶりのタイトル獲得に大きく貢献した。またビーレフェルトに期限付き移籍していた2020-21シーズンには、現ドイツ代表指揮官のハンジ・フリック監督率いるバイエルンからゴールを記録。本大会での再現にも期待がかかる。

 メンバー発表会見で両選手の変化について問われた森保監督は「これから会うのを楽しみにしているが、彼らが大きく変わったところで言えば、二人ともタイトルを取ったところ。タイトルを取った自信は間違いなく彼らの力に上乗せされる」と返答。「今までとは雰囲気が変わっているところ、貪欲に向上心を見せてくれることを期待している」と期待を語った。

 鎌田、堂安に加えて前回活動を負傷で欠席したDF冨安健洋(アーセナル)、FW古橋亨梧(セルティック)、FW前田大然(セルティック)も復帰。さらに東京五輪世代からGK大迫敬介(広島)が2019年12月のE-1選手権以来、DF菅原由勢(AZ)が昨年5月以来の代表入りを掴んだ。

 森保監督は大迫について「スカウティングを重ねている中、パフォーマンスがいいということで招集させてもらった」と説明。今回はGK谷晃生(湘南)との入れ替わりとなったが、「スカウティングでは一人の入れ替えではない。いろんな選手が力を見せている中、大迫が代表の招集として妥当なのではないかと選んだ」と述べた。

 また菅原についても「パフォーマンスがいい」と選出理由を説明。「シーズンを通してチームが好調の中、レギュラーのポジションを掴み取って試合に出続けているのを評価して招集した。彼が成長しているところも見せてもらいながらという部分も評価しての招集ということになった」と期待も込めた。

 一方、前回の活動からは谷のほか、負傷離脱中のDF酒井宏樹(浦和)、コンディションに不安を残すFW大迫勇也(神戸)をはじめ、DF佐々木翔(広島)、DF植田直通(ニーム)、DF中谷進之介(名古屋)、MF旗手怜央(セルティック)、FW林大地(シントトロイデン)が28人のリストから外れた。

 森保監督は「もちろん招集だけを考えればもっと多くの選手を招集したい思いはある」としながらも、「しかしながらこの活動期間で、どういう形で選手を見ていくか、そしてチームで戦いに臨むことを考えた時、この人数が適切ではないかということで議論をして招集メンバーを決めた」と28人の招集にとどまった理由を述べた。

(取材・文 竹内達也)
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