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大阪桐蔭注目の2年生CB尾崎凱琉が追う中高先輩の姿。「将来は弦太選手を超えるような選手になりたい」

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注目の2年生CB、大阪桐蔭高DF尾崎凱琉(

 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技の各都道府県予選で熱戦が繰り広げられている。大阪の強豪、大阪桐蔭高は前回大会で全国16強。昨年に続く全国大会出場、そして日本一を目指して大阪府予選をスタートしている。CB尾崎凱琉(2年=FC豊橋デューミラン出身)は昨年、U-16日本代表候補へ初選出されると、今年はU-17日本代表に選ばれている注目DFだ。50m走6秒ジャストの快足を活かしたカバーリングに加え、コーチングや空中戦の部分などで大きく成長。高卒でのプロ入りを個人目標に掲げる大器に成長するために意識してきたことやスパイク選びで意識していること、そしてインターハイへの意気込みについて聞いた。

―今日トレーニングで着用した『442』の感想を教えて下さい。
「まず率直に思ったのが凄く軽いな、と。自分、今ベータ(モレリア ネオ Ⅲ ベータ ジャパン)を履いているんですけれども、ベータよりも軽いし、蹴った感じも凄く良いと感じました」

―普段、モレリアを選んでいる理由は?
「中学校の時からモレリアを履いているんですけれども、プレデターとかも履いていて。モレリアはCBをやっていて、他のスパイクとかと比べてもパスやボールタッチの部分は凄くやりやすいな、っということが自分の中にありました」

―『442』はそれに近いくらいの印象?
「はい。履いてみたいと感じました」

―軽いと何が違う?
「ゴール前の俊敏な動きをするためには足の軽さも大事になってくる。その俊敏な動きをするためにスパイクの軽さは必要だと思っています」

―フィット感はどうだった?
「フィット感も良いんですけれども、かかとの部分がちょっと緩いなと感じていて、29cmを履いたらちょっとデカイなと感じて28.5cmを履いたんですけれども、28.5はちょっと小さくて。29履いてみたら、かかとはちょっと動くなと感じました」

―デザインは?
「見た目も大分良いと感じています」

―スパイクの大事さについては、中学生の時から気づいていた?
「中学校の時はあまりスパイクについて気にしていなくて、中3くらいからスパイク選びをちょっと気にし始めて色々スパイクを試してみて、モレリアが一番合うと感じました」

―『442』の天然皮革については?
「タッチの部分はモレリアと同じくらいやりやすいと感じました」

―インターハイ予選を迎えている。
「自分は去年、1年生で予選には出れなかったんですけれども、3年生が(予選突破を)決めてくれて全国の1回戦から出始めました。ベスト16で負けて、それ以上に行きたいと思っているので、まずはこの大阪で準優勝以上に行かないと全国大会には出れないので、すぐに試合がありますけれども、こんなところで負けていたら絶対に上には行けないので、大阪の中では絶対に準優勝以上したいと思っています」

―去年、全国大会を戦って感じたことは?
「3回戦の静学は怪我で出られなかったんですけれども、1、2回戦は今まで感じたことのないスピードとかがあって、全国のレベルはそこで実感できました」

―良いプレーができたから代表にも選ばれたと思うが、どのようなところを出せた?
「自分はサイズがあるので競り合いの部分だったり、またスピードにも自信があるので、そこを活かしたカバーリングなど守備面では凄く通用したと思います。でも、自分はその時まだビルドアップの判断とかが全然遅くて、良い判断ができていませんでした。今年はその面も代表で経験できたので、ビルドアップの部分でも大分成長できたと思っています」

―代表に初めて呼ばれた時の心境は?
「(永野)監督からまず電話が来て、率直に嬉しかったです。今まで代表とかナショトレの経験とか全くなくて、本当に下から這い上がってきた感じなので、最初、代表なんかでやれるのかなという不安もありました。でも、行ってみたら実際、練習の空気とか代表は一人ひとりが喧嘩しながら、言い合いながらやっていて、世代のトップクラスの選手たちのレベルを凄く実感できて刺激にもなりましたし、自分の通用する部分とか、逆にまだまだの部分とか知れたので、凄く良い経験になったと思います」

―愛知では県選抜くらい?
「はい。県トレには選ばれていたんですけれども、スタメンではありませんでした」

―大阪桐蔭で成長した。
「最初の頃から、ビルドアップの判断が悪いと監督から凄く言われていて、練習からそこの判断とか、常に相手と周りを見るようにしたら、段々判断もできるようになって、落ち着いてプレーできるようになりました」

―今日のトレーニングでは、判断の遅れや判断を持続するところをみんな指摘されていたが、その中で尾崎君は落ち着いてプレーしていた印象。
「意識してこの1年間やってきたので、今はチームメートとか他のDFに比べて落ち着きや良い判断を持っていると思っています」

―代表でクソっと思うこともあった。
「競り合いとかスピードの部分は自分でも自信がついて、通用したんですけれども、一個前の17の時は自分は一週間前に捻挫してしまって右足を使わずにやっていたんですけれども、ビルドアップでミスが出てしまったり、周りの選手に比べてコーチングが足りなかったり、存在感があまり出せていなくて、そういうところはチームに帰ってもっと伸ばしていきたいと感じました」

―去年、今年と連続で代表チームに招集されている。
「ずっと呼ばれ続ける選手になりたいと思っています」

―手応えは?
「一回目は本当に不安ばかりだったんですけれども、今は3回くらい呼ばれていて、大分自分の中でも自信がついてきました。自信が大事だなと本当に感じていて、自信が出たからこそ、良い判断や落ち着いてプレーすることにも繋がったと思うので、自信はかなりついてきていると思います」

―このインターハイや選手権は大事。
「大阪府内では自分は絶対に負けちゃいけないと思っています。個人のところでも、大阪府内には興國とか色々技術の高い選手がいますけれども、そういう選手に対しても自分は負けずに、自分のところでは絶対にやられてはいけないなと思っています」

―プリンスリーグの序盤戦は悔しい結果に。
「点がなかなか取れていなくて、DFラインももっと前が点取れるように、シュートが起こせるように、自分たちが動いていかないといけないと思います。自分たちは粘り強い守備というのはあると思うんですけれども、賢く守れていない部分とかあるし、点も取れていないのでまだまだです」

―空中戦の強さはどう磨いてきた?
「(F.C.豊橋)デューミランの時はヘディングの練習とかあまりしていなくて、ヘディングはこっちに来てから。最初自分は背が大きいけれど、ヘディング強くないみたいに3年生とかから言われていました。そこを伸ばしたら絶対に強くなるなと。こっちへ来て練習終わってからの自主練だったり、周りの仲間に手伝ってもらってヘディングの練習とかはしていました」

―自分が一番見て欲しいところは?
「自分の最大の武器はスピードで、CBで、6秒ジャストで走れるんで、そこは自分の一番の長所だと思っています。そこを活かしたカバーリングなどが、自分が一番見て欲しいプレーです」

―今まで手強いな、と感じたFWはいる?
「直近の試合だったら興國とのプリンスで、宮原(勇太)とマッチアップして、国体とか代表でも一緒だったんですけれども、自分が掴みにくいところに動いてきたり、今までいない感じのFWだったので凄く掴みにくくて、チームとしても苦戦させられました」

―海外の憧れの選手は?
「海外だったらファン・ダイクがめっちゃ好きで、身体能力もあって賢いところも両面を兼ね備えていて、今の自分は特に賢さが足りないと思っているのでファン・ダイク選手を目標にしています」

―大阪桐蔭に憧れてきた。
「小学校の頃からデューミランと繋がっていることを知っていて、桐蔭目指してデューミランに入ったので。小さい頃から桐蔭でプレーしたいという気持ちがありました」

―三浦弦太選手(現G大阪)がここから直接プロに行って、代表にも入って。目指している姿なのでは?
「中学の時は自分が代表に入るとか思っていなかったですし、本当にこっちに来てから成長できたと思っている。でも足りない部分はまだまだ全然あると思っているので、もっと自分に何が足りないのか考えて、探して、改善していきたいです」

―三浦選手の凄さはどこから感じる?
「高校の時とかBチームだったと聞いているんですけれども、やっぱり自分と同じく競り合いやスピードのところで圧倒していたとコーチから聞いて、凄いなと思いますし、ビルドアップの判断とか試合を見ていて凄いと感じています」

―高校の3年間で彼を超える。
「今は憧れの選手ですけれども、三浦弦太選手に追い付くじゃなくて、超える存在になりたいですし、自分も高卒でプロに行きたいと考えていて、弦太選手も行ったのでそこは目標にしていますし、本当に将来は弦太選手を超えるような選手になりたいと思っています」

―三浦君はインターハイで全国ベスト4。
「去年もベスト16で終わっていますし、弦太選手も桐蔭の中でいっちゃん行っていて、自分がいる時に全国優勝したいなと思っています」

(取材協力=ニューバランス)
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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