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1ゴールの19歳香川は物怖じなし。26歳の茂原にポジションチェンジを要求

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練習試合の1本目に出場した香川。スタート時のポジションは前日の紅白戦のときと同じ右のサイドハーフだったが、自らのゴールで1-0とリードしていた20分過ぎからは、茂原と左右入れ替わり、左サイドでプレーした。
「監督に言われたのではないです。試合中にシゲさん(茂原)と話し合っていたんですけど、自分は(C大阪で)基本が左なので、替わってくださいと言いました」と、自らの要求で得意なポジションをゲットしたことを明かした。
今合宿には岡田体制での初召集組が10人近くいるが、初顔勢の年齢層は19歳の香川から、32歳の寺田周平までと幅が広い。茂原は香川自身と同様に初の代表候補入りとはいえ、7歳上の選手にポジションチェンジを要求し、自分らしさをピッチで表現してみせるとは驚きだ。
試合開始早々にコーナー付近で相手DF2人に追い詰められた際は、サポートに来た徳永にパスをせず、勝負を選択。2人のDFをかわしてニアサイドに上げたクロスは相手を冷やりとさせるものだった。このときは個人技を見せるプレーだったが、かといって持ちすぎるということもなく、45分間を通じて見れば簡単にさばくプレーが多かった。
8分のゴールシーンで見せたトラップからシュートへの一連の動きもセンス満点。岡田監督が「ボールの持ち方が素晴らしい」とべた褒めする平成クンが、第一段階でアピールに成功した。
(取材・矢内由美子)

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