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恐るべし!83歳クラマー氏が報道陣相手に3時間15分熱弁

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Text alert@矢内 
6月2日に亡くなった長沼健氏(享年77)の「お別れの会」(7月18日)への出席のために来日している“日本サッカーの父”デットマール・クラマー氏が19日、東京都文京区のJFAハウスで報道陣との懇話会を開き、13時から16時15分まで、サッカーに対するつき果てぬ熱い思いを語った。
 クラマー氏は故・長沼氏を「ゲルト・ミューラーのような偉大なストライカーだった」と、W杯2大会で通算14得点を挙げ、“爆撃機”と称されたドイツの名FWにたとえ、称賛した。
クラマー氏によると「ナガヌマサンは61年に、ミューラーは75年に、まったく同じことを言っていた。それは、ゴールを決められないのは、エリア内での位置取りと、動き方がなっていないからだということ」。
クラマー氏はまた、「ゴール欠乏症はアジアの国共通の病気」とも断言した。
さらに「日本は絶対に南アフリカに行くべき。もし行かないと、大きく後退することになる」と危機感を口にしたが、この時点で予定の1時間を大幅にオーバーした1時間45分が経過。しかもずっと立ちっぱなしの格尺とした姿はとても83歳とは思えないもの。
5分間の休憩をはさんで報道陣からの質問を受けたが、その質問への返事が終わると16時15分になっていた。
東京五輪、メキシコ五輪前後の思い出を話している最中には涙で声を詰まらせる場面もあったが、まだまだ話し足りない様子。
参加した報道陣からは「さすがクラマー氏。すごい情熱だ」と驚嘆の声が漏れていた。
(取材・文・矢内由美子)

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