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19歳・香川が“凱旋ゴール”(U-23日本vsU-23オーストラリア)

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[7.24 国際親善試合 U-23日本代表 2-1 U-23オーストラリア代表 ホムスタ]

 地元・兵庫県出身のMF香川真司(セレッソ大阪)が“凱旋ゴール”を決めた。前半41分だ。U-23日本代表は右SB内田篤人(鹿島)を起点にボールを動かす。そしてポストプレーに入ったFW森本貴幸(カターニャ)の足裏パスに反応した香川が右足を振りぬくと、ボールはゴール左隅に吸い込まれた。生まれ故郷でのゴールに香川は「応援にいっぱい来てもらった。地元のゴールはとてもうれしい」と喜びを爆発させた。
 五輪代表での試合出場は3月27日のアンゴラA代表戦以来。このアンゴラ戦で見せた相手を打開するドリブルを日本代表・岡田武史監督に認められ、A代表にも選出された。そしてA代表を経て、逞しくなった姿をチームメイトに印象付けた。この日は左サイドでのプレーだったが、サイドに張ることなく、再三ゴール前へ顔を出した香川。ドリブルでの勝負も挑むなど、積極的な動きを見せていたMFは先制された後、やや沈んでいたチームを甦らせるゴールを決めた。
 「いい感じでボール回ってきて、いい落としをしてもらって決めるだけだった」とチーム最年少の19歳は頬を緩めたが、満足するのはまだまだ先だ。「次は(29日の)アルゼンチン戦。しっかりアピールしたい」。五輪代表でのプレーは誰より短いが、この日アピールに成功した香川は北京への先発奪取へ照準を定めている。

(取材・文 吉田太郎)

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