beacon

U-23:[戦評]強豪に善戦、準備は順調に来ている(日本vsアルゼンチン)

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.29 キリンチャレンジ杯 U-23日本 0-1 U-23アルゼンチン 国立]

田村修一の「視点」

 ひとつのチームとして出来上がってきた反町ジャパンが、1ランク上の相手にどこまで通用するかの試金石となる試合だったが、強豪相手によく戦い、準備は順調に来ていることを実感できた。80点は付けられないが、60~70点ぐらいの点数は付けられると思う。
 守備に回るときにラインが下がりすぎてディフェンスのブロックが低かったところは本番に向けて修正する必要があるが、アルゼンチンの速い攻撃にも対応できていたし、全体としてはよく守っていた。
 攻撃の形もサイドを中心につくれていた。特に右サイドの本田圭が効いていて、本田圭がいるから内田も生きている。ただ、サイドからチャンスをつくっても、最後の部分で崩し切る決定機がなかったことは課題だろう。豊田がまだ周りとかみ合ってない印象で、森本が入って形がつくれればよかったが、時間もあまりなく、そこまでは確かめることができなかった。
 チームの完成度は高まってきたが、それとグループリーグ突破の可能性が高まってきたかどうかは別の話でもある。北京五輪のグループリーグで戦うアメリカとは五分五分の力があるだろうが、オランダはアルゼンチンよりも上かもしれない。ナイジェリアも未知数なところがある。判断は難しいところだが、今日の試合でも日本の良さが出る戦い方をしており、本番でも自信を持って戦うことはできると思う。

(取材・フットボールアナリスト田村修一)

TOP