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U-23:“世界”脅かした本田圭&香川のコンビ(日本vsアルゼンチン)

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[7.29 キリンチャレンジ杯 U-23日本 0-1 U-23アルゼンチン 国立]

 アテネ五輪チャンピオンで北京五輪でも優勝候補に挙げられているU-23アルゼンチン代表に対し、4-2-3-1の布陣をとった日本。両サイドのMFが“世界”に脅威を与えた。0-0で突入した後半、なかなか1点が取れずに苛立ちを見せ始めたアルゼンチンにMF香川真司(セレッソ大阪)とMF本田圭佑(VVV)が立て続けにシュートを浴びせる。特に13分に香川のドリブル突破から本田圭が放った左足シュートはクロスバーを直撃。入っていれば結果は逆になっていたかもしれないとも思わせる場面だった。
 試合後の監督会見で日本の印象的な選手を問われたU-23アルゼンチン代表のセルヒオ・バチスタ監督は「(個人としては)8番(本田圭)と14番(香川)が印象に残った」と説明。アルゼンチンゴールを脅かしたふたりの名だけを挙げた。相手のプレッシャーの中での強さ、セットプレーでもゴールの予感を感じさせた本田圭と鋭いドリブルで中央へ切れ込むなど、相手をかき回した香川。世界に対して残した強烈なインパクトだった。香川は「ボールに絡む回数が少なかったし、消えている時間が長かった。(本田)圭佑クンとボクがくさびに入っていかないといけない」など反省の弁を連発していたが、本田圭は0-1という結果、内容から「サッカーの勝負としては紙一重の差だなと判断した」と世界で戦えるだけの手ごたえを口にしていた。この日、無得点に終わったことは確かだが、カウンターから得点機を作り出した場面は何度もあった。北京へ向けた重要な一戦でふたりのMFが、世界にインパクトを与えるのと同時に、日本の武器・カウンターが世界に通じることを再確認させた。

(取材・文 吉田太郎)

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