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[五輪]選手、ナイジェリア戦後ミックスゾーンコメント

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[8.10 北京五輪GL 日本1-2ナイジェリア 天津]

 北京五輪男子は10日、グループリーグ第2戦を行い、日本はナイジェリアと対戦。1-2で敗れ、2連敗となり、最終戦(13日、対オランダ)を残して2大会連続のグループリーグ敗退が決まった。以下は試合後の各選手のミックスゾーンでのコメント。

●DF内田篤人
「向こうはタフだった。こっちも結構チャンスはあったんだけど…。向こうは一発で決める力があった。
(カウンターから2失点。スピードは予想以上だった?)スピードもそうだけど、結構いい加減にやってくると思ったけど、組織でしっかりやってきた。守備に関してはそんなにうまくやってきたと思わなかったけど、攻めに関してはパワーを感じた。
後半の最初で点が取れていれば、まぁこっちのペースになったと思うが、そこで取れなかったのが痛かった。
(チャンスもあった。いい試合をしたという思いは?)個人的にはそういう感じはない。もうちょっとというか、もうだいぶできたという感じ。
(後半、だいぶ高い位置を取っていたが?)もう動けなかったから。取り合えずクロス一本で合わせようとした。豊田さんに何本か合ったのもあったが…。
オーストラリア、アルゼンチン戦のようにできればよかったが…。とにかく初戦のアメリカ戦が痛かった」

●GK西川周作
「走る量などでは日本の方が上だったと思う。でも少しのゴール前の精度だったり、最後の詰めというところに差があったと思う。
自分自身は失うものがなかったし、伸び伸びやれた。自分のプレーはしっかりできたが、結果として2失点してしまい、力のなさを感じた。
(守っていてナイジェリアのプレッシャーを感じたか?)前に何人か残していてカウンターをねらわれて危ないシーンはあった。1本防げた場面もあったが、2失点目が痛かった。人数がいない状況ながら、個人的にはうまく間合いを詰めたと思ったが、向こうは外してもいいという感じで思いっ切り打ってきた。本当にわずかな隙をねらわれた感じ。
オランダ戦も残っているので、最後までしっかりやりたい」

本田圭佑
「サッカーに勝っても、試合には負けている。それはアメリカ戦も一緒。それが日本人の弱さ。
俺らはやることはやったし、出せるものすべてを出したが、悔いがどうしても残ってしまう。アメリカ戦と比較しても、比べ物にならないパフォーマンスを出したと思う。
ただ、はじめて五輪で世界と戦う選手もいて、経験が不足していたところもあった。
(もう一戦あるが?)もう大会自体の先はないが、負けていい試合はこの世に存在しない。勝っても(決勝)トーナメントにはいけないが、今日以上のパフォーマンスをやりたい。サッカー人生は俺のなかで、続いていくので。
メダル、メダルと口にしてきて、こんな結果になって恥ずかしい。そのことに尽きる」

●DF森重真人
「戦い方的に自分たちがカウンターを受ける場面が多かった。前半はしっかりリスクマネージメントできていてやられる場面は少なかったが、後半はみんな疲れが出てきて相手の方が数的優位という場面もあった。失点の場面は取られ方が悪かったというのもある。
(ナイジェリアのスピードは予想以上のものがあった?)スピードというか、それ以上に中途半端な形でボールを取られてしまった。効率よく点を取られた感じ。しっかりシュートで終わったり、センタリングで終わったりしていれば、防げていたと思う。
全力を出し切ったという思いはあるが、最後の細かい精度の差でこういう結果になってしまった。
(アメリカ戦を含めて2試合とも1点差。差はどこにあるか?)やはり流れが悪いときに失点してしまい、逆に流れのいいときに点が取れなかったということ。
個人的にしっかり守ることができたし、守るだけじゃなくて、攻撃に絡むこともできたと思う。ただ自分なりに評価できる部分もあるが、失点してしまったということは甘かったということ。そこは課題になる。

豊田陽平
「(得点の場面は?)冷静に相手(GK)を見ながら打つことができた。でも、チームが負けてしまい悔しい。チームはグループリーグを突破するためにここへ来ましたし、僕自身もこのために準備してきたので。
(ロスタイムに、もう一度チャンスが来たが?)ちょっと軽く力が入ってしまった。ああいうところも決めていかないといけないと思う。
(自分の力は全部出し切ったという思いはあるか?)もう少し(出場)時間が欲しかったというのはあります。ただ、それはチームの方針だったり、監督の考えもありますので。すべて出し切ったかと言われればそうではない。
(あと一歩及ばなかった要因は?)決定力と言ってしまったら、それまでですが、今日の場合は身体能力などの本当にちょっとの差だと思う。
空中戦は自信もあったし、今日はある程度は勝てた」

(取材・文 栗原正夫)

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