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[SBSカップ]U-19代表に17歳の新戦力がデビュー(U-19日本vsU-19オーストラリア)

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[8.23 SBSカップ国際ユースサッカー第1日 U-19日本代表 0-0(PK5-4) U-19オーストラリア代表 沼津市愛鷹多目的競技場]

 U-19日本代表に17歳の新戦力コンビがデビューした。すでに湘南ベルマーレのトップチームでデビューし、J2の最年少出場&得点記録を持つMF菊池大介と18日からの静岡合宿直前に追加招集されたMF酒井高徳(アルビレックス新潟ユース)だ。
 左SBとして先発した酒井は前半、積極的に左サイドからゴールへ迫った。12分には左サイドで自ら基点となると、最後はFW大迫勇也(鹿児島城西高)のラストパスに走りこみ右足シュート。その後も2トップや左MF鈴木惇(福岡)らと絡んで何度も前線へ進出。フィジカルの強さを活かしたダイナミックな突破は相手の脅威となっていた。これには牧内辰也監督も「(酒井は)前に基点が出来たときに仕掛けるプレーが持ち味。回数やタイミングの部分を直せば素晴らしいと思う」と高評価を与えていた。
 一方の右MF菊池はU-19代表では初めてとなる公式戦でのプレーを終え「もっと自分らしい仕掛けるプレーがしたかった」と反省の弁がまず口をついた。前半11分に鈴木の右FKをファーサイドで受けると絶妙なトラップから右足シュート。22分には右サイドから鈴木に丁寧なラストパスを送るなど、チャンスには絡んだ。だが後半18分に横パスを相手アタッカーに奪われてゴールチャンスを与えてしまうなど、ミスも多かった。チームも自身も持ち味を十分に発揮できないまま無得点で試合終了。それだけに「高いレベルでやる上には自分はミスが多い」と厳しかった。
 菊池は16歳2ヵ月でトップチームデビューを果たした「湘南期待の星」だ。今シーズンは初出場となった熊本戦(7月27日)、続く福岡戦で2試合連続ゴールを決めるなど大暴れ。U-20W杯予選まであと3ヵ月弱という時点ながらも牧内監督は初招集に踏み切った。「この代(U-19)に入ったことがないので、(招集は)最初は驚きだった」と振り返った菊池だが、「やらなきゃいけない。あとは自分の気持ちしだい」と強い思いを持って今回の合宿に参加している。技術レベルの評価は“代表常連組と対等”と指揮官の評価も高いだけに、今回残り2試合でアジア、世界へ挑むきっかけをつかみたい。
 24日は初戦の静岡ユース戦を4-0で快勝したU-19アルゼンチン代表戦。けが人が多発している現状とJリーグで主力として活躍している選手不在の中でチャンスを与えられたふたりの17歳にとって、強豪との対戦は代表生き残りへの大きなチャレンジとなる。

<写真>チームメイトに指示を出す菊池
(取材・文 吉田太郎)

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