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残留争いのジレンマ、横浜FMは3戦連続無失点も勝ち切れず

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[10.19 J1第29節 横浜FM0-0名古屋 日産ス]

 横浜F・マリノスは3試合連続の無失点で6戦負けなし(2勝4分)となった。勝ち点36の12位。17位大宮とは勝ち点4差で、まだ安全圏とは言えないものの、この堅守がある限り、今後も大崩れすることはないだろう。DF栗原勇蔵は「今は守備から入って勝ち点1でも取れれば。先に点を入れられるとやばいのは分かっているから、後ろは耐えようと。きょうみたいに1点も取られなければ負けることはないわけだから」と胸を張った。

 課題は明白だ。シュート18本を放ちながら無得点。決め手のなさが、残留争いを抜け出せない要因になっている。最近11試合でわずか6失点ながら、得点も9しかなく、4勝6分1敗と勝ち切れない試合が続く。栗原が「今は守備から入っているから前も個人で崩さないと点が入らないし、前の選手もきついと思う」とかばうように、選手自身も課題は分かっている。だが、残留にはまず負けないことが大事で、攻撃でリスクを冒しづらい現実もある。勝ちたいが、負けられないという残留争いのジレンマ。今はじっと耐え、着実に勝ち点を積み重ねていくしかない。

(取材・文 西山紘平)

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