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[AFC U-19選手権]U-19日本、韓国に完敗!8大会ぶりにU-20W杯出場権逃す!!

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[11.8 AFC U-19選手権準々決勝 U-19日本代表 0-3 U-19韓国代表 サウジアラビア]

 8大会連続のU-20W杯(ワールドユース)出場を狙うU-19日本代表は8日、AFC U-19選手権サウジアラビア2008準々決勝でU-19韓国代表と対戦。勝てば09年U-20W杯(エジプト)出場が決まる大一番を日本は0-3で敗戦。日本のU-20W杯連続出場は7で途切れた。

 グループリーググループAを無敗の1位で通過した日本だったが、グループリーグ3試合限定での参加だった日本代表MF香川真司(C大阪)が帰国し不在。4-4-2システムの日本は今大会4得点で得点ランキングトップのFW永井謙佑(福岡大)とFW宮澤裕樹(札幌)が2トップを組み、中盤は山本康裕(磐田)と青木拓矢(大宮)を中央に、右が今大会3得点の水沼宏太(横浜FM)、左MFには鈴木惇(福岡)が入った。4バックは右から岡本知剛(広島)、村松大輔(Honda FC)、金井貢史(横浜FM)、吉田勇樹(川崎F)が並び、GKは主将の権田修一(F東京)が先発した。

 参加16チーム中トップの10得点をマークしている攻撃陣の爆発に期待が集まった日本だったが、この日は序盤から明らかに動きが重い。そして横浜FCでプレーするFWチョ・ヨンチョルと清水のFWキム・ドンソプを2トップに配置した韓国に押し込まれた。左サイドへ開いて決定的な仕事をするチョの個人技に悩まされ、中盤では相手の厳しいプレッシャーの前に全く攻撃を組み立てられない。18分にはDFの裏のスペースを突かれ、GKをかわしたチョ・ヨンチョルに決定的な右足シュートを放たれる。これは金井がゴールライン上でクリアし、事なきを得たが21分、左サイドから切れ込んだチョ・ヨンチョルに岡本がかわされ、中央へ詰めたMFユ・ジンに先制ゴールを決められてしまった。
 中盤でパスミスを連発し、前線に全くボールが収まらない日本に対し、韓国はMFク・ジャチョルら技術の高い中盤の選手達がボールを確実にゴール近くにまで運んでいく。それでも日本は再三PAまで押し込まれながらも相手の攻撃を1点に抑えると、34分に岡本とのワンツーで右サイドを突破した水沼がゴールへと迫る。だがラストパスは精度を欠き、得点にはつながらなかった。
 
 前半劣勢だった日本は、初戦で腰部を痛めて欠場が続いていたMF柿谷曜一朗(C大阪)を後半開始から投入。同点ゴールを目指す。だが、試合の流れは全く変わらず、韓国の猛攻が続いた。2分には日本のパスミスからキム・ドンソプがゴールポスト直撃の右足シュート。さらに3分にもサイドを崩し決定的なチャンスを迎えた。日本は岡本に代え、右SBに守備力の高い鎌田翔雅(湘南)を投入したが、韓国はその後もチョ・ヨンチョルや左MFキム・ボギョンがサイドやDF裏のスペースを突き、決定機を量産していった。
 権田の好守とCBの粘り強い対応などで何とか耐えていた日本は後半27分に永井に代えて、ドリブラー・MF河野広貴(東京V)をピッチへ送り出した。キープ力の高い河野がボールを運び、38分には柿谷の左クロスをGKがゴールからかき出す場面もあったが、シュートにまで持ち込めない日本。その直後に韓国のエース・チョに左サイドをドリブルで突かれると、スライディングで防ごうとした金井のクリアボールがチョと競り合っていた村松に当たり相手の前にこぼれる不運。これをチョにゴールへと流し込まれ、2点目を失った。
 重すぎる2点目にも反撃しようとする日本だったが、完全に構成力を欠いた中盤に運動量でも完敗。韓国ゴールを脅かすことないままロスタイムにも失点し、0-3で敗れた。

<写真説明>敗戦に泣き崩れるのは途中出場でリズムをつくっていった柿谷曜一朗。控えメンバーが声をかける。そのほか写真は↓
山本、青木、宮澤、永井
水沼、柿谷、岡本
集合、権田、試合後

(文 吉田太郎)

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