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伝統のちばぎん杯は柏が3発快勝

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[2.22 PSM 柏3-1千葉 柏]

 プレシーズンマッチ「第15回ちばぎんカップ」が22日、日立柏サッカー場で行われ、柏レイソルジェフユナイテッド千葉が対戦。柏は前半7分にMF菅沼実のゴールで先制すると、1-1に追いつかれた後の後半11分にMF栗澤僚一、同14分にFW李忠成がゴールを重ね、3-1で勝った。

 柏は4-5-1のシステムで、GK菅野孝憲、4バックは右から藏川洋平、古賀正紘、小林祐三、石川直樹と並んだ。中盤は杉山浩太と栗澤僚一のダブルボランチで、右に太田圭輔、左に菅沼実、トップ下に李忠成が入り、フランサが1トップを張った。
 千葉は4-4-2で、GK櫛野亮、4バックは右から坂本將貴、青木良太、ボスナー、和田拓三。中盤は下村東美とアレックスがダブルボランチを組み、右に工藤浩平、左に谷澤達也が入り、巻誠一郎と深井正樹が2トップを組んだ。

 立ち上がりは高い位置からハイプレッシャーをかけた柏が主導権を握った。猛然とプレスをかけ、奪ったボールをフランサに預けると、抜群のキープ力から絶妙なパスが次々と繰り出された。
 千葉は新加入の和田がスタートこそセンターバックに入っていたが、開始直後に青木良とポジションを変え、和田が左サイドバック、青木良が中央に入った。しかし、最終ラインがバタバタしている間に先制点を許してしまう。
 柏は前半7分、杉山の絶妙なスルーパスから菅沼が裏のスペースに抜け出し、GKとの1対1を冷静に右足で流し込んだ。同10分にもフランサの正確なフィードが李にピタリ。しかし李のシュートはGK櫛野が好セーブでしのいだ。
 徐々に落ち着きを取り戻した千葉も反撃に出る。谷澤、深井が流動的にポジションを変え、果敢なドリブル突破から何度かチャンスをつくった。前半15分には巻、同17分には下村がシュートを放つなど流れを引き寄せると、前半終了間際の41分、工藤のスルーパスに反応した谷澤がPA内でボールを受けると、鋭い切り返しでDFをかわし、左足でゴールにねじ込んだ。

 1-1で折り返した後半開始4分、柏にアクシデントが襲う。守備の要である古賀が負傷。タンカで外に運び出されると、そのままDF近藤直也に交代した。さらに11分、太田をFWポポ、藏川をDF村上佑介に交代。すると、その直後、村上の右サイドからの低い折り返しをGKがはじいたところに栗澤がつめて左足で押し込み、勝ち越しゴールを奪った。
 さらに後半14分、杉山のスルーパスにポポが左サイドを抜け出すと、飛び出してきたGKと交錯。こぼれ球を素早く拾ったポポがゴール前にフワリとボールを上げ、滑り込んだ李が左足で合わせ、無人のゴールに押し込んだ。
 1-3とされた千葉は後半16~22分にアレックスをMF佐伯直哉、深井をFW新居辰基、工藤をMFミシェウに交代し、反撃を狙った。しかし、右MFの工藤に代わって入ったミシェウは中央でプレーする場面が多く、右サイドに選手がいなくなり、バランスが崩れた。攻守に連動性を欠き、柏守備陣に脅威を与えられない。後半32分には下村に代えてMF中後雅喜を投入したが、流れを変えられず、そのまま3-1で柏が逃げ切った。

<写真>柏MF杉山浩太(右)と千葉FW巻誠一郎が競り合う。杉山は絶妙な先制アシストなど2点を演出

(取材・文 西山紘平)

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