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香川先制弾!C大阪が開幕連勝で首位キープ

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[3.15 J2第2節 東京V1-2C大阪 味スタ]

 J2第2節が15日、各地で行われ、味の素スタジアムでは東京ヴェルディセレッソ大阪が対戦。C大阪は前半23分、MF香川真司のゴールで先制すると、同点に追いつかれたあとの後半22分にDFチアゴが決勝点を奪い、2-1で競り勝った。

 東京Vは4-4-2のシステムで、GK土肥洋一、4バックは右から和田拓也、土屋征夫、高橋祥平、藤田優人と並んだ。中盤は菅原智と河村崇大のダブルボランチで、右に河野広貴、左に滝澤邦彦。前線はレアンドロが下がり目で、大黒将志と縦関係の2トップを組んだ。
 C大阪は3-4-3で、GKキム・ジンヒョン、3バックは右から前田和哉、チアゴ、江添建次郎。中盤の中央に羽田憲司とマルチネスが入り、右に酒本憲幸、左に石神直哉。前線はカイオを中央に、香川真司と乾貴士がシャドーストライカーの位置に入った。

 試合はホームの東京Vが優勢に進めた。前線からのプレッシャーも速く、カイオ、香川、乾というC大阪の攻撃トライアングルにもDFとボランチが厳しく寄せ、自由にさせない。攻撃も奪ってからゴール前に素早く攻め寄せ、チャンスをつくった。
 前半19分には藤田が右足の強烈なミドルシュートでゴールを襲い、同20分にもPA内からレアンドロがシュート。同21分にも河野の右CKのこぼれ球を滝澤が左足ボレーで狙ったが、GKの好守に阻まれた。
 劣勢のC大阪はワンチャンスをものにした。前半23分、中盤に下がってきていたカイオがボールをカットし、右に展開。乾のグラウンダーの折り返しに逆サイドから走り込んでいたフリーの香川が右足で押し込み、先制に成功した。
 しかし、東京Vもすぐに反撃。前半28分、河村のスルーパスに河野が抜け出すと、左足のループシュートでGKの頭上を越した。ボールはクロスバーに当たったが、跳ね返りがゴールライン際まで駆け戻ってきていたDF江添の体に当たり、ゴールマウスに吸い込まれた。

 1-1のまま後半に折り返すと、疲労からか徐々に東京Vのプレッシャーが全体的に弱まり、逆に運動量の増えたC大阪が流動的な動きでボールをつなぎ、東京Vを押し込んだ。
 後半13分にはマルチネスのスルーパスからカイオがシュートを狙ったが、GKに阻まれる。同17分、香川がインターセプトから素早く右サイドにスルーパスを送り、酒本が折り返すと、こぼれ球をマルチネスがシュート。DFが体で防いだはね返りを再びカイオが狙った。同18分にも酒本がGKとの1対1の決定機を迎えたが、いずれもGK土肥が素晴らしいセーブでピンチを逃れた。
 東京Vは粘り強く耐え、カウンターからチャンスを狙っていたが、後半22分、セットプレーからゴールを許してしまう。C大阪のチアゴが左サイドからのFKを頭で流し込み2-1。後半の流れそのままに勝ち越しゴールを奪った。
 東京Vは後半30、33分に大黒、レアンドロを下げ、FW平本一樹とMF永里源気を投入。攻撃陣を入れ替え、反撃を狙ったが、前がかりになったため逆に中盤のスペースがガラ空きになってしまい、カウンターから決定的なピンチを何度も迎えた。
 さらに突き放すチャンスもあったC大阪だが、決定力を欠き、試合はそのまま2-1で終了。昇格候補のC大阪が開幕2連勝で首位を守り、快調なスタートを切った。

<写真>この日C大阪の攻撃をリードした、FW乾(7番)、FWカイオ(9番)、MF香川
(取材・文 西山紘平)

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