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シャムスカ監督、敗戦するも若手に手応え

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[4.4 J1第4節 浦和1-0大分 埼玉]

 「新しい選手がいい動き、いい活躍をしてくれた。いつも通りいい試合、感動を与えられる試合だった」。浦和レッズに0-1で敗戦し勝点は掴めなかったものの、大分トリニータシャムスカ監督は試合後、若手選手に確かな手応えを感じていた。

 大分はこの日、怪我により経験豊富なFWウェズレイ、高松大樹を、また出場停止によりFW森島康仁を欠いた。2トップには金崎夢生(20)、前田俊介(22)が入り、トップ下には家長昭博(22)が入った。しかし試合が始まると、攻撃では浦和のパスワークに苦しみ、守備では厳しい寄せにあい相手にペースを掴まれた。カウンターから攻撃に転じたが、前半のシュート数は僅か1本にとどまった。1点リードされ迎えた後半、シャムスカ監督は19歳のMF清武弘嗣と18歳のFW住田貴彦、MF東慶悟を立て続けに投入。リーグ戦初出場となった住田、東はスタミナ豊富に動き回り打開を図った。浦和の猛攻を無失点に抑えたものの、主導権を握られ大分のシュート数は2本のみ。フィニッシュまで持ち込めず、完全に攻めあぐねた。「攻撃面でチャンスがあった。しかしシュートまでつながらなかった。もう少し攻撃の精度を上げることができればよかった」と指揮官は反省しつつも、「彼ら(若手)はこれまで本当に努力してきた」とねぎらった。
 
 「やはり闘莉王さんみたいな代表レベルの選手とやるときは、ボールを受ける前の動きの準備とかがまだ覚束ない。もっと工夫していかないと」。住田は試合後にそう反省点を語ったが、その表情はすっきりとしていた。主力不在の間に若手が台頭すれば、大分にまた新たな力が加わるだろう。

<写真>大分シャムスカ監督(向って左)
(取材・文 山口雄人)

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