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[大学]清水特別指定の慶大MF河井、開幕戦で2発!

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[4.11 第83回関東大学サッカーリーグ1部リーグ第1節 国士舘大 0-4 慶應義塾大 西が丘]

 「3年後プロへ行きたい」と口にする慶應義塾大注目のMFが、開幕戦でいきなり2発を決めた。07年度の全国高校サッカー選手権で4試合連続ゴールを決め、藤枝東高(静岡)を決勝へ導いた経歴を持つMF河井陽介(2年)だ。
 まずは1点リードの前半33分、MF中川靖章主将(4年=静岡高)のスルーパスをDFが体に当てて防いだところを再びカット。左サイドへ流れながらGK、DFを置き去りにするとそのまま左足でゴールを破った。さらに後半4分には中川靖の右クロスのこぼれ球に反応。右足でゴール右隅へとシュートを流し込んだ。
 「点を取りたかった。1部の強豪から2点を取れたことは自信になった。(1部との)差は思った以上にない。チームとしてもいい自信になった」と手ごたえを口にした。今年2月から清水エスパルスの特別指定選手に認定された河井は、清水の鹿児島キャンプから帯同。当初はスピードの差に戸惑っていたが、ともに練習することで徐々に慣れてくると練習試合でゴールを決めるなど自信を深めていた。
 ポジショニングやリスクをかけないボール回しなど学んできたという河井。この日はMF中町公祐(4年=高崎高)が「河井がキーになると思っていた」と話した通り、絶妙なポジション取りで相手守備陣を悩ませ、的確なパスで攻撃の起点となった。

 次戦の相手は関東王者の流通経済大。メンバーにはDF比嘉祐介やFW上條宏晃(ともに2年)ら全国高校選手権決勝で敗れた流通経済大柏高(千葉)にいた選手たちが名を連ねている。「個人的には絶対に負けたくない。すごく楽しみです」と河井。165cm、56kgの小さなアタッカーがタレント軍団・流経大の前に立ちはだかる。

(取材・文 吉田太郎)

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