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栃木vs徳島 試合後のコメント

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[4.15 J2第8節 栃木0-0徳島 西が丘]

 J2第8節は15日、各地で9試合を行い、西が丘サッカー場では栃木SC徳島ヴォルティスが対戦。2勝目を狙う栃木は試合を優勢に運んだが、ゴールが遠く、0-0のスコアレスドローに終わった。

<栃木>
松田浩監督
「毎回同じような話になるが、我慢してやっていくしかない。ある程度準備した通りに試合を進めることはできた。あとは点を取るところだけ」
―メンバー表は4-3-3だったが?
「メンバー表をあてにしてほしくない。いろんな書き方がある。僕としては嘘を書くことだけはしないようにしている。なぜ、こういうシステムがあるのかと僕は去年から言っている。欧州などでは11人の名前だけを書いて、ポジションとかは書かない。我々もリーグから指導はされているが、おとがめはないというの現状。なぜかと言えば、そうやろうとしていたが、相手がこう来たからできなかったといえば、それまでだから。なぜ、このシステムがあるのか。マスコミやファンへの親切なのかなと思う。きょうに関して言えば、河原と入江がウイングになれば4-3-3だし、4-3-3と書くことで点が取れるなら、それはそれでいいし、わらにもすがる思いだった」
―点を取るために何をしていくか?
「ひとつには補強もあるでしょう。ただ、これだけチャンスもつくれているし、なんとか今の選手でこの壁を乗り越えてほしい。シュート練習をすればいいかと言うと、何代か前の代表でそんなこともあったが、それだけじゃない。点が取れない呪縛を感じないことが一番。思い切って行けばいいのに、大事にしすぎるところが前半もあった。練習でもメンタルの意味で自信を付けるためにやるのが大きい。自信、責任感、気迫を持ってやってもらいたい。委縮せず、ミスを恐れずやっていく。一生懸命やるしかない」

●FW河原和寿
「前半、いい形で主導権を握れてチャンスをつくれていたが、そこで点を取れなかったのが0-0という結果につながったと思う。前半早い時間で点が取れなかったのが残念。90分通してDFも失点ゼロに抑えてくれたのに、僕らが点を取れなかった。どこか甘い部分があったのかなと思う。今までも主導権を握っていたのに点が取れず、負けたり引き分けたりしている。原因は分からないけど、僕自身は気持ちだと思っている」
―きょうは右サイドでの起用だったが?
「新潟でもサイドで起用されていたし戸惑いはなかった。前へのスペースが見やすいし、飛び出しやすい。裏に抜けてフィニッシュという形もあったし、最後の精度、気迫を意識しないといけない。両方のポジションができれば監督の幅も広がるし、前向きにやっていきたい」

●MF栗原圭介
「いい流れ、いい形で試合は進めていた。続けていくことが大事。最後のところの落ち着きだったり、判断ができるようになるとゴールも取れるようになると思う。でも、これを続けていくことが大事だし、悲観することはない。きょうはシステムが変わって、今までなかった動きも出てきていた。時間がたてば合っていくこともあるし、前向きにやっていきたい。一番は3試合連続で無失点ということ。最後までDF陣がゼロに抑えたのは素晴らしい。そこはできてきているし、あとは上積み。やっていくうちに結果は出ていくと思う」

<徳島>
美濃部直彦監督
「戦う前から難しい試合になると予想していた。栃木は失点の数が少ないし、際どいゲームをずっとやっていた。きょうも我々以上に相手の方が前に出てくる力、スピード、スタミナを感じた。ルーズボールを含めて後手を踏んだ。相手の方がチャンスをつくっていたし、0-0で勝ち点1を持って帰れたというのは、試合内容からすれば仕方がないかなと思う」
―栃木の印象は?
「松田と栗原の関係がよかったと思う。松田の1トップをつぶしたかったが、松田のところでキープされて起点になった。そこに栗原、鴨志田が追い越す動きで出てきた。松田のところで起点をつくられたのが苦しんだ要因だと思う」
―前半で麦田に代えて筑城を入れたが?
「相手のストロングポイントは左の入江。そこを麦田の攻撃力で抑えたかったが、うちが右サイドを突かれてチャンスをつくられた。麦田も守備に追われていたし、守備能力の高い選手を入れた」

(取材・文 西山紘平)

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