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U-17代表がFC東京に1-4惨敗

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[5.13 練習試合 U-17日本代表候補 1-4 FC東京]

 今年10月にナイジェリアで開催される「U-17 W杯2009」に出場するU-17日本代表候補が都内での合宿3日目の13日、FC東京と練習試合(45分×2)を行い、1-4で敗北した。FC東京のFW近藤祐介に先制された直後、一度は宮吉拓実(京都サンガF.C.)のゴールで同点にしたが、その後再び近藤らに加点され格の違いを見せつけられる格好となった。


 「最初は正直ビビッていたが、やれると分かってからは動きが良くなった」とFW宇佐美貴史(ガンバ大阪)が話したように、U-17代表は動きの重い立ち上がり。次第にMF宮崎泰右(大宮ユース)、堀米勇輝(甲府ユース)、鮫島晃太(鹿児島城西)、小川慶治朗(神戸ユース)ら中盤陣のプレス、宇佐美、宮吉らの執拗なフォアチェックが効果的に機能し始め、ポゼッションを徐々に高めた。しかし連携やパスの精度が決して高くなくミスも多いため、なかなかFC東京の守備を崩せない時間帯を強いられた。

 前半19分、こぼれ球を拾われFC東京・近藤に強烈なゴールを許したが、その直後の21分、相手のパスミスからU-17代表の宮吉がお返しとばかりに鋭いシュートを決めて1-1。しかしU-17代表は、ここからフィジカルの違いをまざまざと見せつけられる羽目に。同28分にはFW田邉草民に、37分にはMF中村北斗にも加点され3-1と一気に突き放された。U-17代表の4バックは1対1に強いDF廣木雄磨(FC東京U-18)らが必死にこらえていたが、近藤や田邉らがサイドに散らすと一気に攻撃が加速するFC東京のスピードについていけず失点を重ねた。前半40分には、PA前で宮吉との綺麗なワンツーから宇佐美がシュートを放ったが、ゴールポストに直撃、運にも見放された。

 U-17代表はGK嘉味田以外の10人を入れ替えたが、後半も相手にボールを素早く散らされ劣勢。後半13分には、またしても近藤の左足が火を噴き加点を許した。U-17代表は4月の静岡産業大との練習試合でハットトリックを決めたFW小野裕二(横浜FMユース)とFW杉本健勇(C大阪U-18)の2トップ、右サイドのFW宮市亮(中京大附属中京高)らがスピード感ある連携で打開を図る。しかし肝心な局面での精度が低い。また終盤は疲れによる運動量の低下からか、攻守切り替えのスピードが遅く、前線の選手がキープしてもフォローが薄くなるなど得点チャンスを作ることはできなかった。

 試合を終えた選手たちは、口々に「フィジカルの差を感じた」と感想を述べた。このゲームで、フィジカルの差、切り替えの遅さなど、様々な課題を得た池内豊監督は「課題は全てのプレーで精度をあげること」と語り、「今からフィジカルを上げるのは難しいので、接触プレーはなるべく避けて、プレーや判断のスピードアップを心掛けたい」と反省。U-17代表は15日、今日の課題を修正して明治大と練習試合を行う。


●前半
GK
嘉味田隼(神戸ユース)
DF
秋山貴嗣(神戸ユース) 
藤原賢土(藤枝明誠高)
内田達也(ガンバ大阪ユース)
廣木雄磨(FC東京U-18)
MF
宮崎泰右(大宮ユース)
堀米勇輝(甲府ユース)
鮫島晃太(鹿児島城西高)
小川慶治朗(神戸ユース)
FW
宇佐美貴史(ガンバ大阪)  
宮吉拓実(京都サンガF.C.)

●後半
GK
嘉味田隼(神戸ユース)
DF
夛田凌輔(C大阪U-18)
高野光司(東京Vユース)
岸光(名古屋U-18)
望月理人(鹿島ユース)  
MF
宮市亮(中京大附属中京高)
高木善朗(東京Vユース)
小島秀仁(前橋育英高)
神田圭介(鹿島ユース)
FW
小野裕二(横浜FMユース)
杉本健勇(C大阪U-18)

<写真>前半21分、唯一の得点を決めたFW宮吉拓実

(取材・文 山口雄人)

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