beacon

[大学MOM_23]駒澤大DF酒井隆介(3年)_磨いた武器で結果

このエントリーをはてなブックマークに追加

[大学マン・オブ・ザ・マッチ]

[5.23 関東大学サッカー1部第9節 駒澤大 1-0 東海大 ニッパ球]

 1-0で東海大を下した駒澤大。主将の中山友規(4年=駒澤大学高)が「練習の成果を出した」とマン・オブ・ザ・マッチに名を挙げたのは、決勝ゴールをお膳立てした右SB酒井隆介(3年=名古屋U18)だった。
 酒井は06年に名古屋U-18が全日本ユース(U-18)選手権で初めて決勝進出した時の右SB。当時のチームメイトには現名古屋のDF吉田麻也らがいる。その名古屋U18時代に守備センスの高さを買われてFWからDFへ転向した過去を持つ酒井。「スピードは自分の武器。得意の攻撃参加でチームの勝利に貢献したい」と連日居残りでクロスのトレーニングをしていた成果を出したのは後半18分だ。カウンターを仕掛けた駒大は右サイドを駆け上がった酒井へ展開。酒井のクロスに飛び込んだMF山中淳樹(4年=総和高)のヘディングシュートは相手GKにセーブされたが、こぼれ球に反応したMF馬込司(3年=日章学園高)が右足でゴールへと押し込んだ。
 今季から先発に定着した酒井は「初めて納得のいくクロスが上げれた。練習してきたことで、感覚的に手ごたえを感じている部分があった」と表情を緩めた。この日は前方のスペースを見逃さずに積極的にオーバーラップを繰り返した。「絶対に負けられないという気持ちがあった」という右SBは体力測定でチーム一だったという50m走6秒1の快足を生かしてサイドを強襲。そしてゴールにつながるパスでチームの勝利に貢献した。
 「今年の目標はコンスタントに試合に出ること。波をなくして安定したパフォーマンスをすること。日本一になったことがないので、今年タイトルを獲りたい」。練習で磨いた武器で試合を決めた酒井は“必殺クロス”をチームの勝利のためにさらに磨く。

(取材・文 吉田太郎)

TOP