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俺が蹴る!!玉田がFKで「魅せたい」

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 17日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(メルボルン)に向け、敵地で調整中の日本代表は15日、メルボルン市内のオリンピックパークで練習を行った。頭痛と発熱のため練習を2日連続で休んでいたDF中澤佑二(横浜FM)はこの日も練習を欠席。オーストラリア戦欠場が濃厚になった。

 主力の半数近くを欠く最終戦。MF中村俊輔、MF遠藤保仁というセットプレーの名手がそろって不在の中、FW玉田圭司(名古屋)がキッカーに名乗りを上げた。

 全体練習後、MF中村憲剛とともに壁用の人形をピッチ内に運び込み、黙々とFKの感覚を確認した。左足から放たれる鋭い弾道はたびたびゴールネットを揺らした。FKを沈めるイメージは完璧だ。

 「チーム(名古屋)では蹴ってるしね。悪いキッカーじゃないでしょ?」。そう報道陣に逆質問し、不敵な笑みを見せた。アジア最終予選で使用する黄色のナイキ社製のボールはACLで使っているものと同じ。4月7日のニューカッスル・ジェッツ(オーストラリア)戦では0-1の後半から途中出場し、直接FKで見事な同点ゴールも叩き込んでいる。

 「ボールはACLと同じ。確かに(FKで)決めてるね」。ボールとの相性も、イメージも悪くない。代表では俊輔、遠藤という絶対的なキッカーがいるため「俺の役割じゃないから。蹴ったことない」が、今回は2人がそろって不在。玉田に絶好のチャンスがめぐってきた。

 いまだ最終予選無失点のオーストラリアに対し「FW陣としては、そういうのは破りたい」と静かに闘志を燃やしている。そのための最大の武器になるのが直接FKだ。「魅せたいね」。短い言葉に、強い決意と自信をにじませた。

<写真>全体練習後、居残りでFKの確認をするFW玉田圭司

(取材・文 西山紘平)

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