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[高校MOM_33]C大阪U-18FW永井龍(3年)_チーム救う3発

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]

[7.12 JFAプリンスリーグ関西高円宮杯出場決定戦準決勝 C大阪U-18 3-0 滝川二高]

 どこかちぐはぐさが残るチームに対し、セレッソ大阪U-18のU-18日本代表FW永井龍は立ち上がりから、チャンスボールを待ち続けた。相手の激しいプレッシャーに負け、どんどん蹴ってくる味方の、無理のあるボールに対しても、彼は何度もゴールに向かっていった。
 そしてこの愚直なまでの「走り」がチームを救った。15分、U-20日本代表MF扇原貴宏のロングボールに走り込むと、相手GKのミスを誘い、先制点を挙げた。後半に入っても相手の激しいプレッシャーに苦しむ中、再び相手GKのミスを拾って追加点。14分にはニアサイドに飛び込んでハットトリックを達成し、チームの勝利に貢献した。
「ごっつあんゴールですよ」と試合後、永井は語ったが、これも怪我から復帰したばかりにも関わらず、絶えずゴールに向かって走り続けた結果。自らの力で挙げたゴールであった。
 
 U-18日本代表に選出されるなど、代表とチームで高い意識を持ってプレーしたことで、ストライカーとしての逞しさが増し、チームの窮地を救ったエース。ただ気がかりなのは、この試合で負った怪我である。この間怪我をした足とは反対の左足首。「軽くはないかもしれません」と表情を歪め、左足を引きずりながらピッチを後にする姿に、怪我が深刻ではないことを切に願う。

(取材・文 安藤隆人)

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