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[高校総体]注目の九州対決は大津が国見に5発快勝!

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[8.3 全国高校総体2回戦 国見 0-5 大津 大淀町平畑運動公園サッカー場]

 平成21年度全国高校総体サッカー競技(2009近畿まほろば総体、奈良)は3日、2回戦16試合が行われた。史上最多タイの6度目の優勝を狙う国見(長崎)と昨年の全国4強・大津(熊本)が対戦した注目の「九州決戦」は、大津がMF澤田崇の2得点の活躍などにより、5-0で快勝した。
 4日は大津対立正大淞南(島根)、前橋育英(群馬)対神村学園(鹿児島)など、3回戦8試合が行われる。


 うだるような暑さの中で始まった試合。立ち上がりに猛攻を仕掛けたのは、国見だった。陣川将と井福晃紀の2トップ、そしてこの試合は攻撃的なポジションを取ったMF野地諒平、トップ下の須郷智広が絡んで、圧倒的なパワーで大津陣内に攻め込んだ。しかし、バイタルエリアまでボールを運びながら、肝心のシュートが打てない。大津の堅い守備もあったが、どこかアタッキングエリアでの『迷い』が感じられた。

 反対にその『迷い』がなかったのが大津だった。徐々に立ち上がりの硬さが取れてくると、怪我から復帰した谷口彰悟と、長身の松本大輝のU-18日本代表コンビが組んだダブルボランチにボールが集まるようになり、谷口の散らしと松本の飛び出しがチーム全体にリズムを作り出した。

 開始15分を過ぎると、今度は大津のペースに。前半終了間際にCKからオウンゴールで均衡を破ると、後半は一気に大津の攻撃力が爆発。1分には右サイドを突破した松本のセンタリングを澤田が決めると、5分にはDF古賀鯨太朗のシュートを、ゴール前でFW坂田良太が角度を変えて押し込み、試合を決定付ける。さらに6分には澤田が4点目を挙げると、トドメは25分、中央でドリブルした坂田が、鋭いスルーパスを松本に送り込み、松本がスライディングシュートを沈めた。

 終わって見れば5-0で大津の大勝だったが、「何とか山場を抜けたよ」と試合後、平岡和徳監督が安どの表情で語ったように、スコアこそ5-0だったが、内容を見ると、大津もいつやられていてもおかしくなかった。それだけにこの試合が厳しいものであったことは間違いなかった。

<写真>2得点と活躍した大津MF澤田
(取材・文 安藤隆人)
高校サッカー・09全国高校総体特集

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