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[大学MOM_29]筑波大FW瀬沼優司(1年)_存在感示した“タワー”

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.5 第83回関東大学サッカーリーグ1部第12節 慶應義塾大 1-3 筑波大 駒沢]

 前線に聳え立つ『筑波タワー』。大きな存在感を放つのが、今年、桐光学園高からやってきた08年U-19日本代表FW瀬沼優司(1年)だ。
 彼の性格は一言で言うと真面目だ。ちょっとやそっとの真面目ではない。こっちが「もっと緩くてもいいのに」と思うほどだ。自らの体調管理に細心の注意を払う彼は、その神経質さがプレーに現れてしまっている面もあったが、昨年辺りから、徐々に大胆なプレーを見せてくるようになった。

 「ボールを受けたら、すぐに周りを探してしまっていた。FWだから、もっと強引さが必要と感じています」。彼なりの意識改革だった。そして今日、この試合を見て、あの意識改革は今も尚しっかりと継続されていることが分かった。
 前期こそ、まだ周囲に対し、遠慮が見られたが、この試合では前線でしっかりとボールを要求する瀬沼の姿があった。相手に体を当て、多少強引でもボールをキープしようとする姿勢は、チームに伝わり、彼に多くのボールが届くようになっていた。2点目のアシストを記録するなど、90分に渡り、前線で存在感を発揮続けた。「まだまだです。もっとボールを収めないといけなかった」。真面目な性格は相変わらずだが、大胆さが増した1年生ストライカーのこれからの飛躍が、今から楽しみでならない。

(取材・文 安藤隆人)

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