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日本vs香港 試合後の選手コメント

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[10.8 アジア杯予選 日本6-0香港 アウスタ]

 日本代表は8日、静岡のアウトソーシングスタジアム日本平で香港代表と対戦。前半18分、FW岡崎慎司(清水)が先制点を決めると、4-0とリードを広げた後半30、32分にも加点し、初のハットトリックを達成。チームも6-0と大勝した。
以下、試合後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
―これまでにハットトリックの経験は?
「公式戦ではやったことない。でも(点を)取らないといけないという気持ちが強くて、相手も格下だったし、チャンスも多かった。もっと決められるところもあった。まあ、初なんで、うれしいです」
―高校時代もハットトリックはなかった?
「練習試合ではあっても、公式戦でやったことがない」
―日本平での代表戦で気合も入った?
「あれだけ僕のコールが多いので(苦笑)」
―1点目は?
「(長谷部が)いいパスをくれたので。目が合った」
―日本代表では9年ぶりのハットトリックだが?
「そう言われても…(苦笑)。うれしいです」
―2点目は?
「徳永さんがいいボールをくれたので。誰でも決められるゴール」
―あんまりうれしそうじゃなかったけど?
「みんな(チームメイト)もうれしそうじゃなかった(笑)」
―合宿ではクロスからの練習をやっていたが、その成果は?
「飛び込む場面が多かったし、クロスからもうちょっと点を取りたかった。(サイドで)抜き切る前に中を見てくれるので。全力でGKとDFの間に迫力を持って入れるところもあった」
―3点目でようやく喜んだ?
「初ハットだったので。それぐらいですかね、うれしいのは」
―代表戦になって日本平もいつもと違った?
「いつもと一緒。色が違うだけで」
―試合後はチームメイトから何か言われた?
「“コールが多すぎる”って(苦笑)」
―代表でも自分の良さを出せるようになった?
「自分が動き出してもらえるようになった。周りに合わせると自分のプレーにならないし、相手も読みやすい」
―ハットトリックを達成した気分は?
「記念みたいな感じですね。1試合1点取る方が価値があると思っている。静岡で開催されて、そこで点も取れて、みんなの記憶に残ると思うので、それはうれしい」
―代表戦で17試合11得点になったが?
「1試合1点取るというのを絶対にやらなきゃいけないと思っている。2点取っている試合があって、そういう記録になっている。取れなかった試合は反省しているし、落ち込むし、取れない試合をなくしていきたいと思っている。1試合1点取ることを考えていきたい」

●FW佐藤寿人(広島)
「15分で点を取ることをやってこいと言われたし、チャンスもあったのですが。今日は、途中から出て結果を出さないといけないというのがあったが、目に見える結果はなかった。監督に『ひとつ結果を出せたけど、もう一歩いけたな』と言われた。もう一回追試のチャンスがあると思うので、それを生かしたい」
―ゴールが欲しかった?
「90分ある中で、途中から出て、点が欲しい時間もある。そういうときに何ができるか。そこを期待されて呼ばれていると思うし。代表チームは骨格、骨組みが決まってきていると思うし、プラスアルファで入っていかないといけないと思っている。スタメンで出たい気持ちは今はほとんど持っていない。途中からでも点の取れる選手に、目に見える結果を出せる選手になりたい。残り2試合で結果が求められると思うし、きょうダメだった分、次で取りたい」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「相手のレベルが低かったので。オカ(岡崎)がああやってフリーになった場面も、W杯に出る相手だったら、あんなにフリーにはならない。攻撃に厚みを加えたくて、できるだけ前に行こうとした。個人的には点が取りたかった。代表で取ってないので、早く取りたいという気持ちもあった。チャンスがあって、決められなかったのは残念」
―6点入ったが?
「縦にちょっと早すぎたところもあった。相手のDFがルーズで、一発を狙い過ぎた。もうちょっと後ろからきれいに組み立てても、この相手なら崩せたと思う」

●MF大久保嘉人(神戸)
―後半9分の決定機の場面は?
「あれは入れないといけない。ボールがすごく早くて、左足を出したら追いつかなかった。どこに当たっても入る感じだったのに。あれを決めていればよかったんだけど」

●MF松井大輔(グルノーブル)
―サイドからクロスがよく上がっていたが?
「それを意識しすぎるのもどうかなと思うし、そこは臨機応変に。そればっかりやるんじゃなくて、センターバックのところでワンツーとかあってもいいと思うし、バリエーションをもっと増やせれば中も外もという風になるし、攻撃の厚みが出ると思う。この試合は勝つことが大事だったし、自分としても体の調子をだいぶ上げられたのでよかった。体力的にもイメージも戻ってきたので、あとは最後のところを意識していきたい」

●DF長友佑都(F東京)
「ゴールのシーンは抜け切ってはいなかったけど、決まって良かった。きょうは早めのクロスを上げることを意識してできた。ニアの意識もかなりあった。あとは精度ですね」
―練習の成果が出た?
「徐々に成果は出てきていると思う。速いクサビのパスとか、1人1人の速いクロスとか。成長していると思う。ただ、レベルの高い相手とやるには、3人目のイメージ、コンビネーションを意識していかないと」
―さらに課題は?
「僕自身、もっと高い目標を持ってやっている。パススピードやクロスについては、ビデオ編集されたものをミーティングで見せてもらったのが大きかった。速いクロスに飛び込むことがビッグチャンスになる」

●DF中澤佑二(横浜FM)
―セットプレーのゴールは狙い通り?
「前半に決めたかった。ああいうところで決められるかどうかが、世界が相手になるときに重要になる。大勝はしたけど、まだまだ」
―代表17得点目になったが?
「Jリーグ(での得点数)を抜くかな。こんなこと言うと、マリノスには怒られるかもしれないけど、Jリーグを抜けるように頑張りますよ」
―6-0の結果については?
「点差が離れてから全員がボーっとしているときもあった。締めるときは締めないと。まだまだ目指しているところは高いですから」

●DF徳永悠平(F東京)
―代表デビューとなったが?
「ピッチに立てたのですごくうれしかった。監督からは思い切りやってこいと言われた。まだできたという感じはない。途中からで、入って行く難しさもあった。でも、周りが上手いので、すごい使ってもらったし、ボールをたくさん受けられたので良かった。相手も疲れていて、スペースも空いていた。クロスは練習でもやってきていたので、1本合わせられて良かった」
―闘莉王のゴールの前のヘディングは惜しかったが?
「決めてやろうと思って入ったけど、空振った。当たらなかった。またチャンスをもらえたら、アシストの形が一番分かりやすいと思うし、そこを意識してやっていきたい」
―岡崎のゴールのアシストは?
「狙い通り。フリーだったので」

●GK西川周作(大分)
「DFラインの上げ下げは効いていた。つなげるところはつなぐというのもテーマだった。それはできたと思う」
―緊張していなかったのでは?
「いいえ、緊張はあって、Jでデビューする前日みたいでした。ナビスコの試合です。緊張しましたね」
―岡田ジャパンのコンセプトは西川選手に合っているのでは?
「そうですね。自分も攻撃をしたいタイプですからね。このタイミングでまた呼ばれたので、このチャンスを生かしたいです」

(取材・文 矢内由美子、西山紘平)

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