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日本vs香港 試合後の監督会見要旨

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[10.8 アジア杯予選 日本6-0香港 アウスタ]

 日本代表は8日、静岡のアウトソーシングスタジアム日本平で香港代表と対戦。前半18分、FW岡崎慎司(清水)が先制点を決めると、4-0とリードを広げた後半30、32分にも加点し、初のハットトリックを達成。チームも6-0と大勝した。
以下、試合後の監督会見要旨

岡田武史監督
「W杯予選を勝ち抜き、欧州遠征をへて、今後やらなくてはいけないことやステップアップの方向性が見えたところで新しい段階のスタートという位置付けだった。ゴールに向かう迫力を上げていくなどいくつかポイントを挙げていた中で、前半は少し攻め急ぐというか、ゴールに向かう意識は強いが、サポートや押し上げなどちょっとバランスが崩れていた。後半はそういう意識も出たが、少しミスがあった。ただ、その中で何回かいい形で崩して、6点取ってくれた。欲を言えば、あと2、3回いい形でサイドを破ってDFの裏に流し込んで1、2点入ればよかった。ただ、今すぐに結果を求めているわけではなく、8ヵ月間で結果を出してほしいと思っているので、今日に関しては90分戦い続けてくれたこと、そしてチームとして機能してくれたことに対して満足している」

―6-0という結果は?
「選手は全然気にしてないと思う。勝たなくてはいけない試合だったが、勝つためだけならあそこまで無理して攻めることはないし、テーマを持って取り組んでくれた。6-0で満足することもないし、まったく心配はしてない。次のスコットランド戦は中1日なので、90分ほとんど抜かずにやってくれた選手が出るのは辛いと思っている。呼んでもなかなか使えなかった中堅どころの選手、新しい戦力を使っていきたい。彼らも今日の試合を見て、イメージができたと思うし、モチベーションも高まっていると思う」

―岡崎の評価は?
「練習でも安定してボールに絡んでいる。まだ雑なところもあるが、裏へ出て行く、クロスに入るタイミングが0コンマ何秒早く感じるという、ストライカーにとってなくてはならないものを最近発揮していると思う」

―中村俊輔が下がってさばく場面が多かったが?
「指示はしてないし、コンディションも悪くないと思う。後ろに人がいるのに下がっているなら問題だが、そういうときは長谷部や遠藤が前に出ているので問題ない。決定的なパスを何回も通していたが、もう少し楽にプレーしてもよかったかもしれない。狙う意識が強くてミスが目立ったところもあった。ただ、ゲームを決定づけるようなところを狙っているという意味では貴重な選手だと思っている」

―徳永については?
「30分だけで評価をするのは難しい。決して悪いとは思っていないが、かなり緊張していた。練習ではもっと積極的だったが、遠慮していた。今日は30分だったので、次もできるのではないかと思っている。今回のシリーズを通して評価したい。体の強さもあるし、CKでの高さも含めて十分やっていけると思う」

―森本、石川はベンチ外だったが?
「集まって2日で、まだ慣れていない面もあって、いきなり公式戦はかわいそうだなと。慣れる時間と、今日の試合を見ることで、練習でやっていることのイメージもできると思う。そういうことが大切だと思って今回は入れなかった」

―玉田の状態は?
「肋骨を打撲して、今病院へ行っている。検査の結果を待ってからになるが、長引かないでほしいと思っている」

<写真>試合中、MF中村に支持を出す日本代表岡田監督
(取材・文 西山紘平)

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