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日本vsスコットランド 試合後の岡田監督会見要旨

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[10.10 キリンチャレンジ杯 日本2-0スコットランド 日産ス]

 日本代表は10日、スコットランド代表と対戦。後半37分、途中出場のDF駒野友一の左クロスがオウンゴールを誘って先制すると、同44分、FW森本貴幸のシュートのこぼれ球をMF本田圭佑が押し込み、2-0で勝った。
以下、試合後の岡田武史監督会見要旨

岡田武史監督
「前半は我々の基本である早いサポートでパス&ムーブしながらシンプルにボールを動かすという場面がなかなかなかった。サポートが遅くて、選手間の距離が長く、テンポが上がらなかった。ただ、前半の終わりから上がってきた。よく持ちこたえて、後半はリズムが出だした。最後の突破のところで相手がしっかり守備をしてきたため、シュートは少なかったが、駒野が練習通りの素晴らしいクロスを入れてくれた。オウンゴールだったが、DFが触らなければ、後ろに森本がいた。高い確率でゴールになったと思う。新しい選手や今まで出場機会の少なかった選手が特徴や持ち味を出してくれた。今後のメンバー選考に頭を悩ますことになりそうで、うれしい悩みだと思っている」

―右の内田を生かし切れなかったように感じたが?
「内田はずっと代表でもチームでも試合が続いて、心身ともに疲れていた。最近はJリーグでもあまりパフォーマンスがよくなかったが、今日本人と話して“だいぶ吹っ切れた”ということだったので、使ってみようと思った。チームのリズムに慣れずに、(ボールを)持って探して出すという感じで、受ける方も遅くなるので怖くなってしまった。ただ、後半は交代するまでいいテンポになってきていたいし、これからいい方向に向かってくれるのではないかと思っている」

―途中で本田と石川の位置を入れ替えたが?
「うちのサッカーはサイドで起点にならないと苦しい。ナオ(石川)はそういうのが得意ではなく、裏に行くのが得意。なので最初はトップ下で使ったが、中央にボールが入って来なくなって、外、外で回していたので、本田を中に入れて起点をつくりたいと思って位置を変えた」

―岩政、石川、森本という初起用の選手の印象は?
「岩政は高さでほとんど負けなかったし、カバーリングの戻りもよかった。相手によっては彼の高さ、強さを生かせるかなと。特徴を出してくれた。森本も、2点目は)森本のターンしてのシュートがなかったら起きなかった。そういう感覚は非凡だなと。ゴール前に入っていく動きも期待以上だった。ナオも後半は疲れて出ていく動きが減ったが、前半は裏へ出ていく長い走りが効果的だった。試合の流れを変えたいとき、十分使えるなという印象を持った。それぞれが特徴、カラーを出してくれて、満足している」

<写真>日本代表岡田武史監督
(取材・文 西山紘平)

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