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[高校MOM82]横浜FMユースMF小野裕二(2年)_決勝ハット、7得点に絡む

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.12 全日本ユース(U-18)決勝 横浜FMユース 7-1 磐田ユース 埼玉]

 高校年代の日本一を決める大舞台で10番を背負う指令塔が体調不良による欠場。指令塔で兄・悠斗不在の決勝でその弟・小野裕二(横浜FMユース)がハットリックの大爆発をした。

 まずは前半6分だ。敵陣左サイドで得たFKをMF天野純が正確なキックでゴール前へ送ると、ファーサイドから飛び込んできた小野裕が打点の高いヘッドで先制ゴールをゲット。これで乗った小野裕は直後の9分、右サイドからの絶妙なサイドチェンジでFW関原凌河のゴールをもたらす。さらに前半終了間際にもミドルシュートを決めたMF高橋健哉へパスを送るなど、前半から大車輪の活躍を見せた。

 この勢いは後半も止まらなかった。11分にFW関原凌河の右クロスを頭でゴールへ叩き込むと、1点を返された直後の25分には左SB岡直樹のラストパスを左足でゴール上へと突き刺して、昨年のMF山田直輝(当時浦和ユース、現浦和)に続くハットトリックを達成。この後関原が加えた2点にも絡み、チームに大量7得点をもたらした。

 抜群のドリブルテクニックで、再三相手守備網を切り裂いただkでなく、高いパスセンスも披露した小野裕。兄と2人分の活躍でチームを初優勝へ導いた。
 この日、スタンドから見守ってくれていた兄については「(高校)最後年なので出たかったと思う。優勝という形で終わられて兄もうれしいのでは。Jユースカップは兄も出られるので一緒に残りのタイトルを取りたい」。次はJユースカップ。今度は同じピッチで兄と日本一を喜び合うつもりだ。

(取材・文 吉田太郎)
高校サッカー・全日本ユース2009

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