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日本代表の新ユニフォームが完成、キーワードは「革命へ導く羽。」

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 来年の南アフリカW杯で着用される日本代表の新オフィシャルホームユニフォームが9日、発表され、都内の聖徳記念絵画館前で記者発表会が開催された。

 岡田武史監督が目標に掲げるW杯ベスト4という『革命』を実現するための『革命へ導く羽。』が新ユニフォームのキーワード。ユニフォーム全面に、日本サッカー界のシンボルである「八咫烏(やたがらす)」をイメージした羽があしらわれている。

 アディダスでは従来の常識を覆す2タイプを開発。選手がプレースタイルやピッチコンディション、気候などに応じて選べる画期的なコンセプトとなっている。

 1つは『テックフィット』タイプで、体へのフィット感を高め、体幹の安定、骨盤の安定を実現。選手の姿勢を矯正し、パワーを最大化させるとともに、疲労を軽減し、持久力を高める効果もあるという。

 もう1つは『フォーモーション』タイプ。従来モデルから15%の軽量化を実現させ、吸汗性、速乾性を高めることで、かつてない着用感を保てるという。

 記者発表会に出席した選手は各自がいずれかのタイプを着用。テックフィットタイプを着用したDF徳永悠平(F東京)は「僕のポジションは運動量、フィジカルの強さを90分持続することが求められる。このユニフォームがそれをサポートしてくれると思うし、締め付けが体幹を安定させてくれて、苦しい時間もやり切れる」と感想を口にし、フォーモーションタイプのDF内田篤人(鹿島)は「前回のユニフォームよりも軽い。汗をかいてもすぐに乾くし、水をかぶっても動きやすさは変わらない」と絶賛した。

 新ユニフォームはネックの前後にアクセントカラーとして日の丸の赤を大胆に配し、右袖には日の出をイメージさせる金色の輝きも添えられている。

 さらに左胸部分に付けられた日の丸のワッペンは、99年以降に日本代表が使用した6代にわたる歴代ユニフォームの生地を細かく砕き、新たに紡いだ糸で織り上げられている。

 DF中澤佑二(横浜FM)は「偉大な先輩方が着てきたユニフォームの一部が入っているんだと聞いて、先輩方の思いも感じるし、日本を背負う重みもあらためて感じる」と表情を引き締め直していた。

 新ユニフォームは14日の南アフリカ戦から着用される。岡田監督は「今日の夜のフライトで南アフリカに遠征しますが、今回の試合はチームの強化と同時に、本番のシミュレーションの意味もある。本番のシミュレーションで、本番と同じユニフォームを着れるのはありがたい」と感謝し、「我々の目標であるベスト4は、過去の実績などから言って、『革命』と言われても仕方がないかもしれない。しかし、十分達成可能な革命だと思っている。このユニフォームを着て、目標を達成したい」と力強く語った。

 『南アの革命』を果たすための新ユニフォーム。7ヵ月後に迫った本番に向け、選手の高揚感も一気に高まっていた。

<写真>新ユニフォームを着用し、記者発表会に臨んだ日本代表の選手たち

※新ユニフォーム画像はコチラ

(取材・文 西山紘平)

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