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[大学MOM39]流通経済大FW船山貴之主将(4年)_大一番で2G1A!

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.22 関東大学サッカー1部最終節 流通経済大 3-0 明治大 西が丘]

 「自分は点とってなんぼ。自分は点を取ること」とゴールへこだわった主将がチームの危機で大爆発した。

 リーグ首位で最終節を迎えた流通経済大だが直近の6試合でわずか1勝という不振。試合開始時点では暫定ながら、守ってきた首位の座を中央大に明け渡していた。優勝するためには天皇杯16強の活躍を見せた明治大から最低でも勝ち点1を取らなければならない状況。その試合でFW船山貴之主将(4年=柏U-18)は2得点1アシストの活躍をして見せた。

 前半28分、右サイドから中央へ切れ込むと強烈な左足シュートをゴールへと叩き込む。すると、34分にはFW征矢智和(2年=東京Vユース)へのスルーパスで2点目を演出。42分には征矢のラストパスでPAへ侵入するとPKを獲得し、自ら右足で決めた。

 「2得点1アシストなので自分にとってもいい試合になった」と頬を緩めた船山主将。自らの活躍で勝利へと導いたが、その陰ではチームが不振を抜け出すために昨年の主将で現新潟のMF三門雄大にアドバイスを求めるなど、何とかチームを好転させようとしていた。そして優勝のかかった最終節。キレイにサッカーをしようとし過ぎていたチームに前へ、前へ出る本来のスタイルを呼び起こした。
 
 関東連覇の次は全国。主力のひとりとして臨んだ昨年度の全日本大学選手権は準々決勝、準決勝で計3発もチームはPK戦の末に敗れ決勝に手が届かなかった。今年のチームには雪辱、そして初優勝への期待も高まるが主将は「1回戦からまずはしっかりと戦いたい」と冷静にひとつひとつ勝っていくことを強調していた。

(取材・文 吉田太郎)

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