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[大学MOM44]関西学院大MF梶川諒太(2年)_インフルの相棒の分まで

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.20 全日本大学選手権1回戦 広島修道大0-0(PK3-4)関西学院大 熊谷陸上]

 まさに孤軍奮闘だった。DF志田野雄一朗(4年)、MF阿部浩之(2年)、FW原田雅史(4年)のレギュラー3人がインフルエンザで欠場した関西学院大。左サイドで先発したMF梶川諒太(2年)はゲームメイクからフィニッシュまで絡み、攻撃陣を引っ張った。

 普段は2年生コンビとして阿部と両翼を務める梶川。「いつも組んでいる阿部がいなくて、そこのタメがなくなったり、苦しい場面も増えたけど、そこに頼ってばかりでは自分も成長しない」。左サイドから積極的に仕掛け、ゴール前にも迫るなどいつも以上に気合いを入れていた。

 前半は広島修道大の組織的な守備に苦労したが、後半に入って徐々に相手の運動量が落ちると、前を向いてボールを持てる場面も増えた。延長戦はほぼ一方的な展開。しかし、再三の決定機をものにできず、結局、PK戦までもつれ込んだ。

 PK戦では相手のキッカーが2度失敗したことにも助けられ、なんとか準々決勝進出を決めたが、「PK戦の前に決めないといけなかった。PK戦だとどうなるか分からない。相手の足が止まったときに試合を決めないと。これからはもっと相手も強くなる」と反省の言葉が続いた。

 「練習でやってきたことを出せなかった」と悔やんだ梶川だが、幸い準々決勝進出という結果を残すことはできた。23日の駒澤大戦には、この日欠場した3人も戻れそうだという。次こそは関学らしいサッカーを見せる。「次も試合がある。4回生から学ぶ部分も大きいし、このチームでもっと試合をやって、もっと成長していきたい」と気持ちを切り替えていた。

<写真>左サイドからチャンスメイクした関西学院大MF梶川諒太

(取材・文 西山紘平)

特設:大学選手権09

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